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ハイペリオン、経営管理とBIを1つに統合した「Hyperion System 9」


米Hyperion Solutions製品マーケティング担当シニアディレクターのジョン・オルーク氏
 ハイペリオン株式会社は7月6日、BPM(ビジネス・パフォーマンス・マネジメント)ソリューションの新製品「Hyperion System 9」日本語版を発表した、出荷開始は8月末の予定。

 Hyperion System 9は、ファウンデーション・サービスを共通サービス基盤に、経営管理アプリケーションの「Hyperion System 9 Applications+」とBIプラットフォーム「Hyperion System 9 BI+」を統合した経営管理システム。モジュール型のアーキテクチャを採用しており、どのアプリケーションにアクセスしているかを意識することなく作業が行えるのが特長。

 米Hyperion Solutions製品マーケティング担当シニアディレクターのジョン・オルーク氏は、「多くの企業は自社内のデータに対して、一貫性のないさまざまなツールでアクセスし、これらの情報を元に経営判断を求められた。これを解消するのがHyperion System 9。一貫性のある秩序だった経営管理アプリケーションにより、より効率的に判断を行える」と説明する。

 Hyperion System 9 Application+は、経営管理アプリケーションのスイート製品。企業の中長期計画など財務モデルの作成を支援する「Strategic Finance」、部門レベルの計画策定・予算管理・業績予測が行える「Planning」、連結経営管理および財務諸表の作成などをサポートする「Financial Management」、バランススコアカードの「Performance Scorecard」などのモジュールにより構成される。経営報告、財務連結、予算編成、フォーキャスティング、戦略財務分析、スコアカードなどの経営管理業務に携わるユーザーすべてが利用可能。

 Hyperion System 9 BI+は、BIで求められるあらゆる機能を網羅している統合BIプラットフォーム。Windowsライクな対話型インターフェイスを採用したダッシュボードや、幅広いレポーティング機能を用意。また、Microsoft Officeとのシームレスな統合も実現しており、使い慣れた環境から情報を確認したり、直接入力したりすることも可能。そのほか、SAPデータベースから直接レポートを作成するなど、基幹システムの情報を分析する機能も強化されている。


Hyperion System 9 Application+ Hyperion System 9 BI+ BI+に搭載されているダッシュボード

 モジュールごとに異なるが、Windows、UNIX、Linuxなどの各種プラットフォームに対応。最小構成時の価格は約200万円から。ユーザー単位・CPU単位で購入することができる。



URL
  ハイペリオン株式会社
  http://www.hyperion.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hyperion.co.jp/news/2006/pr_20060706.html


( 福浦 一広 )
2006/07/06 17:50

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