株式会社NTTデータと日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は7月18日、メインフレームを初めとする大規模基幹システムからオープン環境へアプリケーション資産を移行する「マイグレーション事業」において、サービス拡販を目的に協業すると発表した。
具体的には、NTTデータが開発したマイグレーション方法論とツールにおいて、日本HP製のハードウェアに特化した機能拡張およびカスタマイズを実施。さまざまなマイグレーションの需要に対応できる体制を構築するとともに、日本HPの「キャパシティ・プランニング・センター」に、NTTデータが優先的に使用できる環境を準備するという。
また、既存資産の分析から実際の移行作業、保守、運用までを一貫して行うマイグレーション関連サービスの提供体制を共同で整える。まず、既存アプリケーションの部分的な棚卸しによって、オープン化後のハードウェア構成、ソフトウェア構成、導入・保守に関する費用の概算を洗い出す簡易アセスメントサービス「システム・マイグレーション事前調査サービス」を提供する。提供期間は4週間程度を見込む。
さらに、現行システムの資産状況を把握する「システム棚卸し評価サービス」も提供する。このサービスでは、資産の全体規模の把握、必要/不要資産の特定、プログラムの移行性/保守性分析、移行可能な資産概要の把握などが行え、システム移行の最適なアプローチを見出せるとしている。
加えて、「システムマイグレーション・コンサルティングサービス」として、移行先のシステム基盤の選定、現行資産の移行方針、新規機能の追加要件などをふまえ、システム移行全体の検討を行うサービスもラインアップした。これによって、移行に必要となる期間、費用、性能要件などを明確にできるとのこと。
両社では今回の協業により、3年間で100億円の受注獲得を目指す。
■ URL
株式会社NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/release/2006/071800.html
( 石井 一志 )
2006/07/18 18:41
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