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統合プレゼンスシステムの提供イメージ
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株式会社NTTデータは7月26日、相手の状態・居場所・時間などのプレゼンス情報をグループで共有する「統合プレゼンスシステム」を開発し、社内の4000人を対象に運用を開始したと発表した。同社ではこのテスト導入の結果を見ながら、2006年秋にも「VANADIS統合プレゼンスサービス」として商品化する予定。
この統合プレゼンスシステムでは、無線IP電話機、ソフトフォン、固定IP電話機、PCといった各機器から状態情報を自動的に検知・収集することが可能。この情報をもとに、NTTデータの研究開発「コンテクスト・アウェアネス・マネジメント」の成果をベースに開発された状況分析エンジンによって、IT機器所有者のプレゼンスを推論する仕組みを提供する。
このシステムによって、「在席中」「電話中」「退席中」「外出中」といったプレゼンスを電子電話帳に表示することで、利用者は相手のプレゼンスを確認した上で、最適な手段を用いてコミュニケーションを行うことが可能になるという。また事前に登録しておくことで、例えば「在席時は内線電話あて、外出時は携帯電話あて」といったように、プレゼンスに応じた連絡手段を取ることもでき、利用者のニーズや状況に応じた対応を行えるとしている。
なおこのソリューションでは、プレゼンス情報を確定した情報として提供するのではなく、例えば「在席中」90%、「電話中」70%といったように、推論結果を確率で提供する点が、非常にユニークといえる。
■ URL
株式会社NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/release/2006/072600.html
( 石井 一志 )
2006/07/26 18:04
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