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ボーランド、開発者育成を支援する新生「Turbo」シリーズを発売

無償版の「Turbo Explorer」も提供

Turbo C#の画面イメージ

米Borland Softwareのデベロッパーリレーションズ担当副社長兼チーフエヴァンジェリスト、デビット・インターシモーネ氏

TurboとDeveloper Studioの機能比較
 ボーランド株式会社のデベロッパーツールズ事業部は9月6日、Windows向けビジュアル開発ツール「Turboシリーズ 日本語版」を発表した。「Turbo Delphi」「Turbo Delphi for .NET」「Turbo C++」「Turbo C#」の4製品がラインアップされており、いずれも9月19日より出荷を開始する。

 Turboシリーズは、「Borland Developer Studio」として提供されている開発ツールの単一言語版。Win32もしくは.NETプラットフォームにおける、GUIアプリケーション、データベースアプリケーション、Webアプリケーション、Webサービスなどを簡単なビジュアル操作で開発できるという。

 「プログラミング分野の初心者や学生、専任ではなく時々プログラミングをするユーザー、何らかの形でプログラミングに関心を持っているユーザーを対象にする」(米Borland Softwareのデベロッパーリレーションズ担当副社長兼チーフエヴァンジェリスト、デビット・インターシモーネ氏)。

 ラインアップは言語別で4製品が存在するが、そのそれぞれに無償版の「Turbo Explorer」と、有償版の「Turbo Professional」が用意された。このうちTurbo Explorerは、ドラッグ&ドロップ可能なコンポーネントを搭載するビジュアル開発環境の無償版。無償版であっても、「フル機能であり、上位版と同じコンパイラ、環境開発は同じものを使っている」(インターシモーネ氏)点が特徴。また「UMLモデリング、オブジェクト指向モデリングは組み込まれている」(同氏)とのことで、業務に利用するのも問題ないという。ただしTurbo Explorerでは、独自開発したコンポーネントの追加や改変、サードパーティ製ツールの追加などには対応しない。

 有償版のTurbo Professionalは、開発環境を拡張・カスタマイズできる点が無償版との差異。なお、Turbo Explorer、同 Professionalとも、複数の言語を同時に1台のPCで利用できないため、そうした用途の場合は、上位のBorland Developer Studioを利用することになる。

 価格は、Turbo Professionalが3万9900円(税別)で、学生向けのアカデミックパックは8000円(同)。またDelphi、C++ Builderなどのボーランド製開発ツールのユーザー向け優待パッケージを2万8000円(同)で提供するほか、Turbo製品購入後、複数言語を利用したくなったユーザー向けの「Borland Developer Studio 2006 Professional」へのアップグレード向けパッケージも、「ほぼ差額」(ボーランド)という4万円(同)で販売される。Turbo Explorerはダウンロード提供に加えて、雑誌や書籍への添付も予定している。

 「現在開発者は1200万人いるが、これから必要とされるソフトを構築するためにはさらに多くの開発者が必要。そのための1つの方策として、現在専任でプログラムしていない開発者に教育を提供する。また、プログラミングをやる、学習することの楽しさを取り戻すことにも主眼を置いており、学生も積極的に支援していく。最初のTurbo Pascalは新しい開発者を生み出すきっかけになった。今回、Turboブランドを復活させることで、開発者の幅を拡げたい」(インターシモーネ氏)。



URL
  ボーランド株式会社
  http://www.borland.co.jp/

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( 石井 一志 )
2006/09/06 16:35

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