日本電気株式会社(以下、NEC)は9月13日、HAクラスタソフトのブランドならびに製品シリーズの名称を「CLUSTERPRO Xシリーズ」に統合すると発表した。今回は新ブランドのもとで、Windows/Linuxの混在環境に対応した「CLUSTERPRO X 1.0」と、HP-UX対応の「CLUSTERPRO X HA/SimplifiedManager R1.1」を発売する。
CLUSTERPRO X 1.0は、Windows/Linux混在環境でシステム全体を1つの管理サーバーによって統合管理できるHAクラスタソフト。同一のクラスタシステム内で、HDDを複数のサーバーで利用する「共有ディスク構成」と、2グループのHDDに同一のデータを書き込む「ミラーディスク構成」を併用可能なほか、パーティション単位でのミラーリングやミラー構成の多重化などにも新たに対応し、システム構成の自由度を高めている。
また遠隔クラスタ機能を強化し、新たに非同期でのデータ書き込みを実現した。これによって、ネットワーク性能が低い環境や遠距離でのシステム構成であっても、信頼性の高いクラスタシステムの構築を行え、低コストでのディザスタリカバリシステム構築が実現できるという。
一方のCLUSTERPRO X HA/SimplifiedManager R1.1は、複数のHP-UXサーバー上におけるCLUSTERPRO Xシリーズ各製品の設定を、一元的に管理できるソフト。従来はサーバーごと、機能ごとに行っていた設定・管理を、統合GUIにより簡単に行うことができる。
価格は、CLUSTERPRO X 1.0が60万円(税別)から、CLUSTERPRO X HA/SimplifiedManager R1.1が11万5000円(同)から。NECではCLUSTERPRO Xシリーズ全体で、今後3年間に200億円の販売を見込む。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0609/1301.html
( 石井 一志 )
2006/09/13 12:50
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