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CTC、オラクル、ネットアップの3社、仮想化技術を用いた「Mw Pool」を共同開発


左から、CTC ITエンジニアリング室 室長代行の藤岡良樹氏、CTC取締役兼常務執行役員の後藤健氏、オラクル常務執行役員 システム製品統括本部長の三澤智光氏、ネットアップ取締役副社長の大坪武憲氏
 伊藤忠テクノサイエンス株式会社(以下、CTC)、日本オラクル株式会社(以下、オラクル)、日本ネットワーク・アプライアンス株式会社(以下、ネットアップ)の3社は9月14日、オラクルのミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」およびネットアップのストレージ「NetApp FASシリーズ」を利用した次世代ITインフラ・フレームワーク「Mw Pool(ミドルウェア・プール)」を共同開発すると発表した。CTCの戦略ソリューション「Verified Selections」のひとつとして10月初旬より販売を開始する。

 Mw Poolは、オラクル・ネットアップの仮想化技術を利用して、データベースおよびアプリケーションサーバーなどのミドルウェアを仮想統合したITインフラ構築のためのフレームワーク。2005年10月にデータベース統合基盤テンプレート「DB Pool」をCTCとオラクルが共同開発しており、今回発表されたMw Poolは、このDB Poolを拡張したものになる。Mw Poolは、ITインフラ構築のためのガイドラインや構築手順、パラメータ値、プロジェクト管理手順といったノウハウを体系化したドキュメントと、システム設計から開発、導入、運用サービスにいたる各種サービスにより構成される。

 Mw Poolの開発にあたり、オラクルおよびネットアップは製品とノウハウの提供を、CTCは各コンポーネント機能の組み合わせ検証、テンプレート作成、インテグレーションを行う。また、オラクル社内に検証施設「Fusion Middleware Competency Center」を開設する。


Mw Poolの概要 3社の役割

 CTC取締役兼常務執行役員の後藤健氏は、「これまでのオープンシステムでは、会計・購買・人事など部門ごとに個別最適化されたシステムが構築されてきた。しかし、それぞれのシステムの運用管理がバラバラとなっており、そのための費用負担が大きくなり、結果的に戦略的なIT投資にまわせなくなっている。このMw Poolは、これら各部門ごとに個別最適化されたシステムの基盤部分であるデータベースやアプリケーションサーバーを仮想統合して一元管理することで、運用管理コストを削減できるもの」と、運用管理費の削減を重視したものであると説明する。

 Mw Poolの価格は5000万円から(SIなどを含む)。CTCでは、今後3年間で100億円の売上を目指す。



URL
  伊藤忠テクノサイエンス株式会社
  http://www.ctc-g.co.jp/
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  日本ネットワーク・アプライアンス株式会社
  http://www-jp.netapp.com/
  プレスリリース
  http://www.ctc-g.co.jp/new_htm/out_n2006_09/20060914_k1.html


( 福浦 一広 )
2006/09/14 17:29

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