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SAPジャパン、GRCソリューションの新バージョンについて説明会を開催 |
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日本語版は2007年第1四半期を予定
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製品紹介に先立ちソリューション＆マーケティング統括本部・安田誠バイスプレジデントは、「大企業になればなるほど組織やシステムの断片化が進んでおり、内部統制が困難になってきている」とGRCの課題を指摘。これを解決するGRCの統合アプローチについて、「当社のGRCソリューションでは、まずガバナンスと企業価値の向上に関わるすべてのトランザクションを一括管理できる機能を提供する。そして、そのトランザクション情報をベースに、統制の定義と監視を行い、この上にリスクの管理・検出、およびそれをモニタリングするための自動化ツールなどを提供していく。つまり、しっかりしたデータが存在し、これを処理するルールが定義されて、はじめてリスク管理ツールが提供できる」との考えを述べた。 「SAP Solutions for GRC」は、この統合GRCアプローチを実現するためのフレームワーク。ビジネスプロセスとITインフラのリスクだけでなく、業務リスクも管理することができる統合アプリケーションとなっている。今回の新バージョンでは、「GRC Repository」、「GRC Process Control」、「GRC Risk Management」の3種類のアプリケーションが新たに追加された。 「GRC Repository」は、情報の一元管理システムによってガバナンスの強化、透明性向上を実現するアプリケーション。企業ポリシー、法規制および各種基準フレームワークをはじめとするGRC関連のデータを単一のシステムに記録・保管することが可能となる。これによって、リスク管理が簡素化され、ビジネスの透明性が高まるとともに、GRC活動に関わるコストも削減できる。 「GRC Process Control」は、リスクベースのアプローチによって統制の定義／分類を簡素化できるアプリケーション。各ビジネスプロセスにおけるリスク情報を集約し、監査対応力の向上を実現できるとともに、統制上の問題点を抽出し、対応が必要となる課題を明確化することができる。 「GRC Risk Management」は、事業機会とリスクの管理を最適化するアプリケーションで、統制リスク管理の基盤を提供する。これにより、企業のリスク管理の責任者やマネジメント層は、財務リスク、法的リスク、オペレーショナルリスクを特定するとともに、リスクがビジネスに与える影響の分析および対応を策定することが可能となる。
国内での提供時期は、「GRC Repository」と「GRC Process Control」が11月30日、「GRC Risk Management」が12月中に、いずれも英語版で提供開始される。日本語版については、「2007年第1四半期をめどに出荷を開始する予定」としている。
国内でのGRC市場への取り組みに関しては、「パートナーとの協業を強化しながら、GRC市場におけるリーダーシップを確立していく」（安田バイスプレジデント）考えで、ユーザーに向けた支援活動としては、ユーザー会に新たに「J-SOX／GRC分科会」を発足するとともに、内部統制プロジェクト向けファイナンシャルサービスの提供を開始している。また、7月からはバリューエンジニアリングによる「内部統制無料診断サービス」を開始しており、すでに約90社にサービス提供しているという。このほか、6種の内部統制トレーニングコースも開設している。 ■ ＵＲＬ SAPジャパン株式会社 http://www.sap.com/japan/
（ 唐沢 正和 ）
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