Enterprise Watch
最新ニュース

日本IBM、ITIL対応のシステム運用管理製品を発表


ソフトウェア事業Tivoli事業部長の日野義久氏

今回発表された5製品の位置づけ
 日本アイ・ビー・エム株式会社は10月11日、ITILに対応したシステム運用を実現する「IBM ITサービス・マネージメント・ソリューション」の新製品を発表した。今回発表されたのは、構成管理データベースの「IBM Tivoli CCMDB(Change and Configuration Management Database)」、および「IBM Tivoli Process Managers」製品群。出荷開始は10月20日。

 ITサービス・マネージメント・ソリューションは、ITプロセスを管理可能な部品やサービスに変換した上で、その統合を自動化するもの。同社ソフトウェア事業Tivoli事業部長の日野義久氏は、「企業のIT支出の大部分があいかわらず維持管理にあてられている。また、サービスが中断する原因の85%がシステムの変更作業に起因しているという結果も出ている。これらを改善するために、人・プロセス・情報・テクノロジー間の連携を実現するのが、ITサービス・マネージメント・ソリューション」と説明する。

 今回発表された新製品は、このITサービス・マネージメント・ソリューションを構成する製品。CCMDBは、ITサービス・マネージメント・ソリューションを統合する際のプラットフォームを提供する構成管理データベース。企業内に散在するサーバーやストレージ、ネットワーク、ミドルウェア、アプリケーション、データなどのさまざまなIT資源の情報を自動的に検出し連携することができるため、コンポーネントの関連性・依存関係を容易に把握できるのが特徴。これにより、アプリケーションの依存関係などを確認した上で、パッチ適用などを行うことができるとしている。価格は1185万円+管理対象1台あたり7万2000円から。

 Tivoli Process Managersは、ITプロセス管理を行う製品群。今回発表されたのは、1)可用性管理プロセスのワークフローを実現する「IBM Tivoli Availability Process Manager(TAPM)」、2)リリース管理プロセスのワークフローを実現する「IBM Tivoli Relearse Process Manager(TRPM)」、3)情報ライフサイクル管理プロセスのワークフローを実現する「IBM Tivoli Storage Process Manager(TSPM)」、4)プロセス適用のためのガイダンスを提供する「IBM Tivoli Unified Process Composer(TUPC)」の4つのITプロセス管理製品。

 価格は、TAPMが管理対象1台あたり6万2000円から、TRPMが管理対象1台あたり6万4000円から、TSPMが管理対象1台あたり2万6000円から。TUPCはCCMDBに10ユーザー分付属され、追加10ユーザーごとに23万6000円からとなっている。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.co.jp/


( 福浦 一広 )
2006/10/12 08:30

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.