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ウチダスペクトラムの町田潔社長
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SMARTビジネスの方向性
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ウチダスペクトラム株式会社は10月24日、エンタープライズサーチ・プラットフォーム「SMART/InSight 2.0」を活用した業務特化型パッケージを新たに開発。ソフトウェア開発業務向けの「SMART/Developer」および、マーケティング業務向けの「SMART/MarketWatcher」を、それぞれ同日より発売する。
プラットフォームとなるSMART/InSight 2.0は、情報の収集、統合、検索、モニタリング、共有、流通のナレッジワークフローを実現する集合知を高める次世代型情報系プラットフォームと位置づけられる製品。データ統合や、メタデータ管理による情報共有、活用を促進することができるという。現在、12案件の導入実績がある。
今回発表した新製品は、いずれも、SMART/InSight 2.0をベースに適用領域を明確にする形でパッケージ化したもので、サーチ用インデックス・プロファイル、ユーザーインターフェイス、各対象業務に最適化したデータ処理モジュールで構成されており、SMART/Developerでは、ソフト開発で利用される標準ドキュメントテンプレートを、SMART/MarketWatcherでは、ニュースコンテンツやタクソノミー(記事の分類体系)といったコンテンツも提供される。
「利用効果が出る業務ソリューションを適切な価格で短期に導入したい、あるいは導入に手間をかけたくないという要求に対応した。また、効果が出なければ1年間で解約できること、モデルケース導入や部門導入、部門費用に割り当てたライセンス購入を容易とするなどの導入しやすい環境も提供した」(ウチダスペクトラムの町田潔社長)とした。
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SMART/Developer
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SMART/Developerは、ソフト開発プロジェクトの問題解決のためのパッケージで、「生産性および品質の向上、ROIの算出、コミュニケーションの改善に活用できる」(同社SMART/InSight事業推進グループ・長尾唱執行役員)という。
ドキュメントの関連付け管理やドキュメントの検索性を向上させることができる成果物管理、ブログとの連携による情報伝達管理機能を搭載。2007年3月には、ドキュメント更新やISSUEアラートなどの課題管理機能も追加で提供する。
利用対象となるのは、ソフトウェア開発プロジェクトマネージャー、リーダー、エンジニアなど。
価格は、100ユーザー/15万ドキュメントで、年額360万円から。
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SMART/MarketWatcher
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SMART/MarketWatcherは、経営トップなどが知らなくてはならない質の高い情報を、迅速に入手でき、それを経営判断に生かすことを実現するマーケティング業務向けパッケージ製品。
115種類の日本語情報ソースを通じて逐次ニュースを提供している「Factiva」を、パッケージを構成するコンテンツとして提供。これを検索し、情報を活用できるほか、最大で90日間の情報を保存とした。さらに、社内の各種データや公開インターネット情報などとも連携した情報活用が可能となっている。
タクソノミに基づく絞り込み機能や、ビジュアライズ機能によるクロスタブ分析や時系列分析なども可能であり、企業活動の実態に即した情報分類、情報検索、情報共有ができるという。
利用が想定されるユーザーは、企業の経営層、マーケティング、R&D担当者、経営企画部門の担当者など。
価格は、250ユーザー/15万ドキュメントで年額684万円から。
今後2年間で、SMART/Developerで40社、SMART/MarketWatcherで20社への導入を図る予定。また、業務に特化したシステムインテグレータとの連携も視野に入れていく予定。
同社では、今後も業務特化型パッケージを順次追加していく考えで、「検索を軸とした情報活用の効果が期待される分野向けに対し、実務型のソリューションとして投入していく」(町田社長)としている。
■ URL
ウチダスペクトラム株式会社
http://www.spectrum.co.jp/
プレスリリース
http://www.spectrum.co.jp/press_2006/20061024.html
( 大河原 克行 )
2006/10/24 15:30
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