富士通株式会社は10月30日、中堅企業向け統合ERPソリューション「GLOVIA smart」のラインアップを拡張すると発表した。今回提供されるのは、製造業向けパッケージが3種類と、会計・人事給与・ワークフローパッケージが4種類で、同日より販売が開始された。また、GLOVIA smartとSOA連携が可能なパートナー製品62種類も、順次提供を開始する。
富士通では、ERPパッケージ「GLOVIA-C」を核に、「GLOVIA smart SOA」技術により相互接続が可能な中堅企業向けアプリケーションを、GLOVIA smartとして体系的に提供している。今回富士通では、パッケージ適用の業種・業態・企業規模などを絞り込み、必要な機能をあらかじめ装備した製造業向けのソリューションを発売したほか、共通業務ソリューションを拡充した。
業種別として提供されるのは、主に部品やユニットなどの組立作業を中心とした製造業向け「GLOVIA smart 組立」、主に部品加工を中心とした製造業向け「GLOVIA smart 加工」、主に化学・薬品、飲食料品製造などの装置業向け「GLOVIA smart 装置」の3製品。
また、300~数千人、10~500名、の両規模向け人事給与システムと、小規模向けの会計情報システムを、共通業務ソリューションとして発売したほか、経費ワークフローパッケージもあわせて提供を開始した。パートナー製品としては、35社のGLOVIA smart連携製品62種類(共通業務・フロント系22種類、業種系40種類)を順次提供する。
なお今後は、企業の内部統制強化が重要となる中で、中堅企業の内部統制への取り組みを支援するため、関連する機能を強化する予定。企業内の業務プロセス統制に関係するアクセスコントロールやアクセスログ、承認履歴などの管理機能を標準搭載するとともに、内部統制記述書に必要となる「業務プロセスフロー」「業務記述書」「リスクコントロールマトリックス(RCM)」の提供などを行っていく。
価格は、GLOVIA smart 組立/加工/装置が150万円(税別)から、共通業務ソリューションが40万円(同)から。富士通では、関連するハード、ソフトを含めたGLOVIA smart全体で、今後3年間に1000億円の売り上げを見込む。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/10/30-2.html
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( 石井 一志 )
2006/10/30 14:52
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