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ウェブメソッドの代表取締役社長、清水久生氏
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ウェブメソッド株式会社は11月15日、SOA統合ソリューションの新版「webMethods Fabric 7.0」を発表した。
webMethods Fabricは、多段階にわたる広範な業務プロセスを自動化するためのツールセット。ビジネス基盤の統合とBPM(ビジネスプロセス管理)技術、SOA(サービス指向アーキテクチャ)技術を組み合わせて、企業における継続的な基幹業務の改善をサポートする。
今回の新版では、BAM(ビジネスアクティビティモニタリング)の機能が強化された点が特徴。BAMはBI(ビジネスインテリジェンス)の領域で利用されることが多いが、それぞれのプロセスがきちんとまわっているかを確認することにも利用できるため、SOAを運用監視する段階でも有用なツールである。今回ウェブメソッドでは、BAMの強化により、エンドトゥエンドの業務プロセスの実績をリアルタイムで分析できるようにし、業務プロセスの改善を実現したという。
「現在企業では連結経営に注目してるが、そのためには子会社のデータをリアルタイムでモニタリングして、経営の判断に役立てる必要がある。新版ではそのために、新しいモニタリングの機能を強化した」(ウェブメソッドの代表取締役社長、清水久生氏)。
また、米webMethodsが買収した米Cerebraのセマンテックメタデータライブラリを新たに搭載し、共通のリポジトリ内でセマンテックメタデータの取得とメンテナンスを行えるようにした。これによって、利用できるソフト(サービス)資産とそれに関連するメタデータを把握しやすくなり、迅速なシステム開発とエンタープライズレベルでのサービス利用の促進が実現するとのこと。あわせて、これも買収した米InfravioのSOA管理技術を盛り込むことで、SOAのライフサイクルを通じた、サービスの効率的な活用を可能にしている。
webMethods Fabric 7.0は、12月にワールドワイドでリリースされ、日本語版は2007年4月より提供開始となる。同社では発売に伴って、より規模の小さな顧客やテスト導入などを対象とした「クイック・スタート・プログラム」を展開する予定。同プログラムは、機能を一部限定しながらも、従来より安価に製品を提供するものである。
■ URL
ウェブメソッド株式会社
http://www.webmethods.co.jp/
ニュースリリース
http://www.webmethods.co.jp/news/2006/abrel/2006_11_15.html
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( 石井 一志 )
2006/11/15 16:57
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