SAPジャパン株式会社は11月27日、ERPパッケージの設定を自動化するツール「SAP Best Practices」において、自動車部品、小売、鉄鋼の各業種対応版を開発したと発表した。同日より提供を開始する。
SAP Best Practicesは、ERPソフトの設定を自動化するツール。業界特有の業務シナリオや機能モジュールをあらかじめ定義して提供することにより、導入部分の工数を削減できるという。これまでは、業種に依存しない「SAP Best Practices Baseline Package」を提供する一方で、食品、化学、ハイテク業などに対応した6業種向け個別製品がリリースされてきた。
今回はこの対応を拡大。自動車部品業界向け「SAP Best Practices for Automotive」、小売業界向け「SAP Best Practices for Retail」、鉄鋼業界向け「SAP Best Practices for Primary Steel」、の3製品を提供開始する。いずれも、各業種で実績のあるビジネスパートナーと共同開発・検証を行ったもの。SAPジャパンが提供してきた業種別ソリューションの導入実績に基づく業務シナリオを備えるほか、日本固有の要件に対応したシナリオが追加されている。