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SSJ、日本版SOX法に対応したERPパッケージ「SuperStream-COREシリーズ」


代表取締役社長の佐藤祐次氏

営業本部 マーケティング企画部長の松下佳二氏
 エス・エス・ジェイ株式会社(SSJ)は11月28日、同社のERPパッケージ「SuperStream-COREシリーズ」の最新版において、日本版SOX法対応機能を追加すると発表した。

 SuperStream-COREシリーズは、財務会計・人事/給与分野の製品に特化したERPパッケージ。中堅企業を中心に4400社以上で導入されている。同社代表取締役社長の佐藤祐次氏は、「SuperStreamは、もともと国際会計基準に対応している点などが評価され、多くの企業に採用していただいている。また2006年上期だけを見ると、日本版SOX法関連で上場企業での採用が増えている」と、内部統制関連でのニーズが高まっていると指摘。11月21日に金融庁より公開された「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(公開草案)」に合わせ、今回SuperStreamでの対応状況などを発表した。

 SuperStreamはすでに、内部統制で求められるIT全般統制やIT業務処理統制などに対応しており、「現時点で製品そのものは十分、日本版SOX法に対応している」(営業本部 マーケティング企画部長の松下佳二氏)と紹介。「今回、アプリケーションの“見える化”、業務の“見える化”といった点を強化することで、業務の効率化が図れるように改善した」と改善点を説明した。

 アプリケーションの“見える化”では、SuperStreamの仕様情報を開示するドキュメントを提供する。提供されるドキュメントは、一連の会計データ処理フローを図示した「アプリケーションフロー図」、仕訳データ作成にかかるすべての画面/帳票の名称と概要を記載した「画面・帳票一覧」、情報の入力から総勘定元帳への記帳にいたるデータフローやトレース方法などを記載した「仕訳データフロー」、プロダクトごとにユーザーIDに対して設定可能な権限などを記載した「権限設定一覧」、各入力画面の目的や結果確認帳票、使用マスタ、画面遷移、統制機能を説明した「入力画面仕様ドキュメント」、各バッチ処理機能の目的や結果確認帳票、処理フロー、処理内容を説明した「バッチ処理仕様ドキュメント」。

 業務の“見える化”では、アプリケーションログの管理機能を強化。従来から用意されていたログインログや仕訳計上・承認履歴、バージョン履歴管理ログに加えて、新たに「画面操作」「バッチ実行ログ」「データ更新ログ」の取得機能が追加される。


アプリケーションの見える化を実現する内部統制用ドキュメント
アプリケーションログ体系を強化

 「一般的なパッケージ製品では、バッチ処理の具体的な処理内容がブラックボックス化されており、問題が発生した際に確認する方法がなかった。SuperStreamでは、従来よりパートナー企業に対してソースコードを開示するなど、システムをブラックボックス化させないようにしてきた。今回の対応では、これに加えて内部統制の視点でシステムの仕様そのものを公開することにした」(松下氏)と、日本版SOX法を意識した機能強化となっている点を強調した。



URL
  エス・エス・ジェイ株式会社
  http://www.ssjkk.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.ssjkk.co.jp/main/jisseki/news.htm


( 福浦 一広 )
2006/11/28 18:29

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