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NEC、日本版SOX法対応を見据えた内部統制支援製品


 日本電気株式会社(以下、NEC)は11月29日、日本版SOX法対応を支援する内部統制支援製品を販売開始すると発表した。内部統制監査対応作業を効率化するためのテンプレート、ログ管理、運用管理などを強化している点が特徴で、同日より販売を開始する。

 今回発売されたのは、内部統制構築支援ソフトの導入を支援するテンプレートと集合教育を組み合わせた「内部統制構築実践コース」、データベースへのアクセスを含めたWebサーバー、アプリケーションサーバーのログ収集を行う「WebSAM LogCollector Biz Audit Trail」、ログ解析機能を強化した「WebSAM LogCollector」、IT全般統制における監査視点に着目して、システム運用をサポートする「ClearSoXit」、の各製品。

 内部統制構築実践コースでは、内部統制構築全体の理解と文書化技術の習得、効率的な文書化を支援するテンプレートと教育コースをセットにして提供する。テンプレートは、内部統制構築支援の文書作成ツール「iGrafx FlowChater 2006 SOX+」、文書管理・統制評価管理ツール「StarOffice21/AuditManager」で利用できる、30プロセスの業務フローやリスクコントロールマトリクスのものを用意した。価格は1ユーザーあたり30万円(税別)から。

 WebSAM LogCollector Biz Audit Trailは、Web/アプリケーションサーバー上において、データベースアクセスまで含めたJ2EEアプリケーションのログを収集する製品。既存のアプリケーションに手を加えることなくシステムに組み込め、業務処理統制において必要なログ収集を容易にする。価格は50万円(税別)から。

 またIT全般統制支援ソフトのWebSAM LogCollectorでは、解析ルールを登録することによってログ解析を効率化する、定型処理機能を利用可能。また、ERPソフト「EXPLANNER」の稼動ログ、「SAP R/3」のセキュリティ関連ログの収集・解析機能、レポート出力機能が強化されている。価格は44万円(税別)から。

 最後のClearSoXitは、アプリケーション変更管理に代表されるIT全般統制の監査視点に着目して、日々のシステム運用をサポートする製品。NECにおける米SOX法対応ノウハウをベースに開発された。この製品では、実行制御機能やログ確保機能、監査対象の母集団特定や自動サンプリングを行う監査対応支援機能、複数の監査ポイントにおける共通点を集約・効率化する監査対象数削減機能を提供している。価格は200万円(税別)から。

 なおNECでは、これらの新製品を含めた「内部統制強化ソリューション」において、3年間で300億円の売り上げを見込んでいる。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0611/2901.html


( 石井 一志 )
2006/11/29 15:22

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