Enterprise Watch
最新ニュース

日本IBM、複数のアプリケーションを組み合わせる基盤ソフト「Lotus Expeditor V6.1」


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は11月29日、複数のアプリケーションを組み合わせて新しい機能を作成する基盤ソフトウェア「Lotus Expeditor V6.1」の出荷開始を発表した。価格は「同 Enterprise Edition」が858万円(1CPU・サーバー)、「同 Client」が1万4200円(1ユーザー)。

 Lotus Expeditorは、既存のアプリケーションを組み合わせて、新たなアプリケーションを作成するためのソフトウェア。こうした技術は、電車の乗り換え情報検索サービスに周辺地図サービスを組み合わせるなどの用途で利用されている。

 同製品の特徴は、オープンソースの開発環境である「Eclipse」に対応している点。Webサービス、RSSなどで個別に提供されている複数のアプリケーションを組み合わせるため、「マッシュアップコラボレーション」という方法を利用する際、その簡素化・簡略化が図れる。さらに、複数のアプリケーションを組み合わせるために必要なJ2EEの機能などをクライアント側で実装できるため、都度サーバー上で開発を行う必要がなくなり、コスト削減やサーバーの負荷削減にも役立つとしている。

 また、ネットワーク接続に必要な情報やロジックのクライアント側への取り込みが可能なので、ユーザーはネットワークに接続しなくても、オンライン同様の作業が可能となる。自動的に最新のソフトウェアを配信するプロビジョニング機能により、管理者の負担軽減にもつながるとする。

 Lotus Expeditorの技術は、今後「Lotus Notes」の次世代クライアント「Hannover(開発コード名)」にも利用される。

 なお、製品の提供は、ウイングアークテクノロジーズ株式会社、株式会社ジャストシステムをはじめ、20社以上のパッケージソフトウェア会社が行っていく。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/20061129001.html


( 川島 弘之 )
2006/11/29 19:57

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.