Enterprise Watch
最新ニュース

シマンテック、アジア太平洋・日本市場向けに7種類の遠隔管理サービスを提供


米Symantec、アジアパシフィック&ジャパンコンサルティングサービス本部 執行役員のマイルス・バートン氏

ITインフラ遠隔管理OSとSRSの概要

APJのコンサルティング体制
 株式会社シマンテックは12月14日、企業のIT運用・管理のアウトソース化を支援するグローバルサービスとして新たに、CIOやIT管理者のアドバイザーとしてシマンテックスタッフを企業に常駐させる「Symantec Residency Services(以下、SRS)」を発表。同時に、アジア太平洋・日本(APJ)市場向けに7種類の「ITインフラ遠隔管理オペレーショナルサービス(以下、ITインフラ遠隔管理OS)」を提供開始するとした。

 ITインフラ遠隔管理OSでは、2007年1月よりアンチウイルス、メールセキュリティ、Webコンテンツフィルタリング、パッチ管理、同4月よりメールアーカイビング、メール監視、バックアップ、計7種類のオペレーショナルサービスを開始する予定。これらのサービスをアウトソーシングパートナー(以下、OSP)経由でエンドユーザーに提供するとのこと。必要な機材はOSPのデータセンターに設置し、シマンテックがモニタリングセンターから24時間365日体制でこれを監視、エンドユーザーはインターネットやVPN経由でサービスや機能を享受するという形だ。こうした体制にすることで、エンドユーザーの初期投資が不要となり、ユーザー数に応じた従量課金制が可能になるとのこと。

 また、これらのサービスの目指すところをITインフラの複雑化を解決することだと言及。その上で、「大きなIDCともなれば100以上もの異なる製品が混在している。こうした状況で顧客のニーズを満たしていくためには、形の決まったサービス内容ではなく、オーダーメイド型サービスが必要だ」(米Symantec、アジアパシフィック&ジャパンコンサルティングサービス本部 執行役員のマイルス・バートン氏)とし、他社製品を利用したい場合でもベンダーフリーで対応する方針を説明した。

 SRSは、ITに関するさまざまな課題に対して、シマンテックの専門スタッフを企業に常駐させ、必要な経験とナレッジを代替するサービス。CIOなどに対するセキュリティ戦略立案の補佐を行う「エグゼクティブレジデンシーサービス」、ITソリューション導入に必要なアセスメント、設計、管理業務を代替する「エキスパートレジデンシーサービス」、シマンテックやサードパーティの製品の専門技術を代替する「テクニカルレジデンシーサービス」の3種類が用意されており、企業の課題内容に応じて多様なシーンに対応する。

 SRSをはじめとしたグローバルサービスに、ITインフラ遠隔管理OSを加え、2007年より世界的に本格提供を開始していく予定。そのためのコンサルティング体制として、「日本だけでも72人、APJ全体では200人を超えるスタッフが整っている」(バートン氏)と説明し、さらに「2010年には、日本だけで300人に人員増していく予定だ」とした。



URL
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20061214_01


( 川島 弘之 )
2006/12/14 18:23

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.