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ユニアデックス、停止時間ゼロの冗長化を実現するクラスタリングソフト


 ユニアデックス株式会社は12月25日、米Marathon Technologies Corporationの全自動二重化クラスタリングソフトウェア「Marathon everRun」を、同日より販売開始すると発表した。また同時に、同製品の導入・構築サービスや保守サービスも提供開始する。

 Marathon everRunは、災害や障害からシステムを保護するために、システムの完全冗長化を実現するソフトウェア製品。Gigabit Ethernetによる相互接続(Co-Server Link)によって、2台の汎用IAサーバーの同期を図り、各種アプリケーションは仮想OS上で稼働させることで、可用性の高いクラスタシステムを構築する。単一故障点となり得る共有HDDを持たないのが特徴で、その分、共有HDD型のクラスタリングよりも可用性は高いとしている。

 また、フォールトトレラントのCPU処理を担当する部分と、物理I/Oの制御を担当する部分を論理的に分割、同期させるのは前者のみとしているのも特徴。これにより、比較的起こりやすいI/O装置(HDDやネットワークインターフェイスカードなど)の故障が発生した場合でも、瞬時に障害コンポーネントを切り離し、残ったサーバーでシステムを稼働させ続けることが可能となる。また、フェイルオーバーのような時間のかかるプロセスも必要とせず、完全なシングルシステムイメージ(サーバー利用者から1台のサーバーに見えること)を提供するのも特徴だ。

 製品ラインアップは、2台のWindowsサーバーを同期実行させ、障害時の停止時間ゼロを実現する「Marathon everRun FT」と、サーバー全体の障害発生時に入出力環境を維持したまま、アプリケーション実行環境の待機サーバーへの切り替える「Marathon everRun HA」の2種類。価格はそれぞれ、122万円からと95万円から。別途、保守料金が必要となる。

 なおユニアデックスでは、導入・構築・保守サービスを含め、3年間で2000ライセンス、約20億円の売り上げを見込む。



URL
  ユニアデックス株式会社
  http://www.uniadex.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.unisys.co.jp/news/NR_061225_ual.html


( 川島 弘之 )
2006/12/25 16:24

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