リアルコム株式会社は12月26日、エンタープライズコンテンツマネジメント(以下、ECM)プラットフォームとして、次世代情報共有基盤「REALCOM KnowledgeMarket EnterpriseSuite(以下EnterpriseSuite)V3.6」、ならびにNotes再活性化ツール「HAKONE for Notes(以下、HAKONE)V3.6」を発表した。これらを利用することで、閲覧ログやフィードバックから有用・不用な文書を抽出し、ライフサイクル管理として情報品質を継続的に向上できるという。出荷開始は2007年1月9日を予定。
EnterpriseSuiteは、「情報の量から質へ」「データ中心から人中心へ」をコンセプトとするECM製品。さまざまな目的や役割ごとに情報共有の場を設定し、ユーザーが日々の仕事をこなしていく中で自然にKnowWho情報(誰は何を知っているか)を蓄積することが可能。HAKONEは、運用中のNotesにアドオンするだけで、既存の情報・教育・ソフトウェア資産を最大限に活用できるWebブラウザベースの情報共有アプリケーション。
今回の新版では、両者の基盤が統合されたことが特徴。これにより、EnterpriseSuiteのユーザーは手軽にHAKONEを利用することが可能になり、Notesコンテンツの統合管理が容易になるという。
それ以外の主な新機能としては、検索エンジンとしてIBMの情報検索プラットフォーム「OmniFind」が利用できるようになった。幅広いデータを対象とするOmniFindの横断的な検索機能によって、100~1000万単位の文書やユーザー規模にも対応するとし、検索パフォーマンスの大幅向上を実現したとする。圧縮ファイル内検索も可能になる。
また、IBMの「WebSphere Application Sever Network Deployment」にも対応した。これにより、Webシステムの各コンポーネントを二重化し、不測の障害に備えた高い可用性が実現するという。これに加えて、EnterpriseSuite/HAKONE V3.6では、複数サーバー間でのセッションの引き継ぎや、セッション退避による利用可能メモリエリアの拡大を可能にし、WAS ND利用時の業務中断を最小限に抑えることが可能になったとしている。
価格は、EnterpriseSuite V3.6が860万円(税別、フルモジュール、ユーザー数500)から。HAKONEが790万円(税別、最小構成、ユーザー数500)から。
■ URL
リアルコム株式会社
http://www.realcom.co.jp/
ニュースリリース
http://www.realcom.co.jp/news/20061226_ES&HAKONE3.6.html
( 川島 弘之 )
2006/12/27 18:10
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