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シマンテック、Windows Vistaに対応した企業向け「Ghost」新版


Symantec Ghost Solution Suite 2.0のコンソール画面

プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャー、藤盛秀憲氏
 シマンテック株式会社は1月18日、企業向けのPCイメージ展開ソフト新版「Symantec Ghost Solution Suite 2.0」を発表した。1月22日より出荷を開始する。

 Ghost Solution Suiteは、Windows搭載サーバーやPCの複製イメージを作成し、一括して配信するソリューション。ネットワークを通じて迅速に配信を行え、これによって、新規導入時やアップグレード時のセットアップ作業に要する時間や工数を短縮できる。また、集中管理ツールにより、ハードとソフトのインベントリ情報を集中管理することもできる。OSを移行する際には、ユーザー移行の機能により、個人ユーザーごとのデータ、Windowsの設定などを移行する機能も備えている。

 今回の新版では、Windows Vistaとx64版Windowsをサポートした。これによって、最新OSへ移行を試みる際にも利用できるようになっている。また、Windows Vista利用に最低限必要なスペックをPCが満たしているかどうかを調べるインベントリフィルタを搭載。クライアントPCからピアツーピアで新しいPCへ移行できるツールや、ソフトウェアチュートリアル(英語版)の搭載、移行支援ツールである「Symantec Client Migration」のGhost Consoleへの統合などとあわせて、同OSへの移行作業を支援する体制を整えたという。

 企業においては、すぐにはWindows Vistaへの移行は進まないとされているものの、時間が経過するにつれ、移行を計画するユーザーが徐々に増えていくのは間違いない。プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャー、藤盛秀憲氏は、「古いOSからWindows XPへ手作業で移行するには、1台あたり6.9時間が必要だったとのこと。多額のコストが発生する。しかし、移行の展開作業を自動化すれば、PC1台あたり578ドルのコスト削減が可能になったというデータがある」と述べて、ツールの有効性を主張した。

 また今回の新版では、Ghostイメージ形式をアップデートし、NTFSイメージについても、イメージ内のファイルとフォルダを追加・修正・移動できるようにしたほか、より大規模なパーティションのイメージングを行えるGUIDパーティションテーブルもサポートしている。

 製品は最小5ライセンスから購入でき、価格は購入するライセンス数によって異なる。5~24ライセンスの場合は、ライセンス費用が3600円/ノード、サポート費用(ベーシックメンテナンス)が年間650円/ノード。ライセンス数が増えれば割安になり、2500ライセンス以上では、ライセンス費用が1100円/ノード、サポート費用が年間200円/ノードとなる。



URL
  シマンテック株式会社
  http://www.symantec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20070118_01


( 石井 一志 )
2007/01/18 16:55

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