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インフォテリアの代表取締役社長 平野洋一郎氏
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インフォテリア株式会社は1月23日、データ・システム連携を実現するEAI製品「ASTERIAシリーズ」の新版として、「ASTERIA WARP」「ASTERIA WARP Lite」「ASTERIA ARMS」の3製品を発表した。また、それに伴い、各社ソフトウェア製品同士の接続性を推進する新制度「@WARP」を開始するとした。
今回、発表されたASTERIA WARPは、多目的なデータ連携を実現するEAIソフトウェア製品。システムやデータ間のさまざまな差異を吸収しながら連携させる「パイプライン機能」を採用し、「ESP(Enterprise Service Pipeline)」という新発想のもと、データ連携をわずか3ステップで実現できるようにした点が特徴だ。このパイプライン機能によりインターフェイス自体を高機能化したことで、組織内だけでなく組織をまたいでのデータ連携が可能になるという。インフォテリアの代表取締役社長 平野洋一郎氏は、「この新しいASTERIA WARPの機能によって、より簡単に、迅速に、安全に連携を行うことが可能となった」という。
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今回発表された新製品ラインアップ
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ESP概要
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こうした新製品の投入に加えて、インフォテリアは新しいパートナー制度を策定するなど、パートナーとの関係強化を図る方針も明らかにした。その一環として今回インフォテリアが発足したのが、各ベンダーのソフトウェア製品の連携を推進する「@WARP」という制度だ。
@WARPは、ASTERIA WARPを介してより効率的にソフトウェアの連携を図るため、各ベンダーに参画を求め、技術的に協力体制を取ろうとするもの。参画を表明したベンダー間で技術や情報をやり取りできるほか、「エンドユーザーに対しても、各社から連携したバックアップを行ったり、問い合わせ窓口を一元化するなどのメリットを提供できる」(平野氏)という。その上で、こうした各社の人的な連携を可能にすることが「@WARPの革新的な点だ」と平野氏は述べた。
さらに平野氏によれば、ソフトウェアの技術が標準化される一方、エンドユーザーに対しては、AというシステムとBというシステムは“つながるはず”としかいえない状況だという。しかし、エンドユーザーが知りたいのは、もっとはっきりとした連携の実績などであり、それが分からないことにはなかなか実際の連携には踏み切れない。今回の@WARPは、そうした状況の打破を目的としており、「いうならば、参画を表明するベンダーの製品であれば、確実に連携ができるとエンドユーザーにコミットするようなもの」(平野氏)という。
現在、@WARPに参画するベンダーのソフトウェア数は、24社26製品まで集まっているという。インフォテリアでは、「今後も、さらに参画するベンダーやソフトウェア数を増やしていく。そのためのプロモーションも積極的に行っていくつもりで、7月には@WARPを中心とした大型カンファレンスの開催を予定している」とのこと。
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ソフトウェアの技術の標準化が進むことの弊害
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@WARPのイメージ図
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@WARPに参画を表明するベンダー
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■ URL
インフォテリア株式会社
http://www.infoteria.com/jp/
プレスリリース
http://www.infoteria.com/jp/news/press/pr070123_01.html
http://www.infoteria.com/jp/news/press/pr070123_02.html
( 川島 弘之 )
2007/01/23 18:14
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