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シマンテック、マイクロソフト製品との連携や管理機能を強化したアーカイブソフト新版


Outlookを利用した場合の画面イメージ。状態によって、メールの左側にあるアイコンが変化するため、ユーザーからもステータスが確認できる

リージョナルプロダクトマーケティングマネージャー、堀江徹氏
 株式会社シマンテックは1月31日、コンテンツアーカイビングソフトの新版「Symantec Enterprise Vault 7.0」を発表した。ルールエンジンを利用してメールの分類を自動化できる「Automatic Classification Engine」を搭載したほか、管理機能や、マイクロソフト製品との連携を強化している。提供は、同社の販売パートナー経由ですでに開始されている。

 Enterprise Vaultは、メールやファイルシステムのアーカイブを行えるソフト。利用頻度の少ないデータ、古いデータを安価な2次ストレージなどに移行し、高価な1次ストレージのデータを削減することで、効率的な運用を可能にするという。また蓄積されたデータを検索する機能を提供。コンプライアンス対応のための監査ツール「Compliance Accelerator」(CA)と、高速検索ツール「Discovery Accelerator」(DA)などによって、各種法令対応も可能にしている。

 従来版でも、Exchange Serverとの緊密な連携を行えるなど、マイクロソフト製品との親和性が高かったが、今回の新版では、最新のExchange Serverである「同 2007」に対応。また、SharePoint Serverとの連携に対応し、コンテンツ管理システムで扱われているデータのアーカイビングを可能にした。

 あわせて、Office System向けのコンテンツ保護システム「Rights Management Services」で暗号化されたファイルのインデックス化や検索に対応したほか、Windows Desktop Searchから、アーカイブデータを含めたシームレスなデータ検索が行えるようになった。マイクロソフト製品以外では、Dominoのジャーナリング機能を利用したアーカイブも新たにサポートしている。

 こうした機能に加えて、運用・管理機能を強化している点も新版の特徴。「(運用する上で)ストレージコストではなく管理コストの比重が高まっている」(リージョナルプロダクトマーケティングマネージャー、堀江徹氏)ことから、ニーズの高い分野だという。

 具体的な強化点としては、Web GUIを用いてEnterprise Vaultサーバーの稼働状況を確認できるコンソール「Enterprise Vault Operations Manager」と、レポーティングツール「Enterprise Vault Reporting」の追加、CAとDAのコンソール日本語化が行われた。また、従来版では組織グループごとにしか適用できなかったポリシーが、個人や任意のグループごとに適用できるようになったため、よりきめの細かい運用を行えるとのこと。



URL
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20070131_01

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( 石井 一志 )
2007/01/31 17:44

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