富士通株式会社と株式会社富士通アドバンストソリューションズ(FASOL)は2月14日、大規模基幹系システムを構築するための開発ツール「Open BAGLES」を共同開発したと発表した。同日より販売を開始する。
Open BAGLESは、メインフレーム向けの開発ツールである「BAGLES」の特徴を発展的に受け継いだ、オープンシステム向けの製品。開発者が業務用語で仕様書を作成するだけで、プログラムや管理ドキュメント群を自動的に生成できるため、COBOLによる開発と比べて、最大30%以上の生産性向上を実現するという。またプラットフォームは、Linux、Solaris、Windowsに対応した。
システム開発にあたっては、業務で使用している用語を表形式でそのまま記述するため、業務仕様を可視化可能。当初の開発者以外の人員でも容易に理解できるという。また、プログラムは自動生成されるためプログラミングが不要なほか、テストも業務仕様書ベースの作業になることから、作業効率の向上が見込める。
1サーバーあたりの価格例は、Linux版の「Open BAGLES Standard Edition 開発・運用パッケージ」が500万円(税別)から、同じく「Open BAGLES Enterprise Edition 開発・運用パッケージ」が600万円から。富士通では、今後3年間で40システムの販売を目標としている。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
株式会社富士通アドバンストソリューションズ
http://jp.fujitsu.com/group/fasol/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/02/14-2.html
( 石井 一志 )
2007/02/14 14:51
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