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日本HP、既存システムの集約・統合を支援する6つのサービスを発表


HP ITコンソリデーションコンサルティングサービスの概要
 日本ヒューレット・パッカード株式会社は2月27日、システムの集約・統合を行うITコンソリデーションを支援する6つのサービスを発表した。今回発表したのは、コンソリデーション企画・検討や戦略立案などITコンソリデーション実施の初期段階を支援するサービス。

 提供されるサービスは、「ITコンソリデーションビジョニングワークショップサービス」「ITインフラ環境棚卸サービス」「ITインフラ環境分析サービス」「ITインフラ運用評価サービス」「ITコンソリデーションサイジングサービス」「ITコンソリデーション基本構想策定支援サービス」の6つ。

 ITコンソリデーションビジョニングワークショップサービスは、コンソリデーションの位置づけや必要性を明確にすることで、企業内での合意形成を支援するサービス。ビジネス課題とIT課題の整理を行うことで、次世代システムのグランドデザインを提示する。2日間のワークショップという形態で提供するもので、対象は、企業のCIOや事業部長、ITシステムマネージャなど。参考価格は42万円から。

 ITインフラ環境棚卸サービスは、ハードウェア等のIT資産を可視化するサービス。資産情報の自動収集ツールを用いて、OS別サーバー台数やサーバー機種の分布などカテゴライズすることで、現状を把握できる。対象システムは、UNIXサーバー、x86サーバー、ストレージ。参考価格は252万円から。

 ITインフラ環境分析サービスは、コンソリデーション実施後の導入効果を事前に把握するためのサービス。実際のシステムを利用して、移行後の統合イメージとその効果試算が提示される。対象システムは、UNIXサーバー、x86サーバー。参考価格は189万円から。

 ITインフラ運用評価サービスは、現状のIT運用プロセスを評価するサービス。ITILのプロセスベースで評価を行うもので、運用プロセスの改善項目を3時間で分析する。価格は21万円。

 ITコンソリデーションサイジングサービスは、現状のサーバー利用状況を用いて、統合後のサーバーのキャパシティをシミュレーションするサービス。3種類のツールを用いて、UNIX環境やx86環境、仮想環境などへの移行シミュレーションを行うことができる。価格は336万円から。なおUNIXサーバー向けのサービスは5月以降に提供される予定。

 ITコンソリデーション基本構想策定支援サービスは、コンソリデーション実施に必要となる具体的な方針や移行計画などの策定を支援するサービス。現状の課題を整理し、あるべき姿をまとめ、中長期的な施策の方向性を統一する「基本構想」の策定支援を行う。価格は630万円から。


マーケティング統括本部インフラソリューションマーケティング本部 担当部長の久保耕平氏
 同社マーケティング統括本部インフラソリューションマーケティング本部 担当部長の久保耕平氏は、「部門別に分かれた垂直統合型のシステムから、リソースを有効活用できる水平統合型のシステムへの関心が高まっている。その第一歩としてコンソリデーションに注目が集まっているが、なかなか社内での合意が得られないなどの悩みを企業はかかえている」と、部門間の調整などに手間がかかる現状を紹介。「今回発表したITコンソリデーションサービスは、HPが行ったITインフラ統合の経験を生かしたもの。従来よりコンサルティング等で個別提供していたが、今回それぞれにツールを活用しモジュール化することで、提供価格を3割削減し、また適用時間も短縮できるようになった」と、企業で利用しやすい形となっている点を強調した。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-057.html


( 福浦 一広 )
2007/02/27 13:25

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