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アイログ、Web GUI開発ツール新版「ILOG JViews 8」-Ajaxへの対応強化


代表取締役 ゼネラルマネージャーの和多田茂氏

プロダクトマネージャー&テクニカルアカウントマネージャーの小野木真理氏
 アイログ株式会社は3月23日、Web GUI開発のための可視化ツールの新版「ILOG JViews 8」を発表した。製品・マニュアルともに日本語化を完了したとし、同日より出荷を開始する。

 ILOG JViewsは、Webクライアントのグラフィック部分を、短期間で開発するためのコンポーネント製品群。ダイアグラム、チャート、ガントチャート、地図などのWeb GUIを開発する各コンポーネントに加えて、今回の新版では、防衛分野に特化した地図作成用コンポーネントが追加された。

 また、可視化のための新ツールとして「Symbol Editor」と「Dashboard Editor」を追加。

 Symbol Editorは、事物を表すアクティブシンボルを簡単にデザインするためのツール。シンボルを作成、修正、属性設定することができ、自動応答設定によりデータの変化に応じてシンボルを動的に変更させることも可能。代表取締役 ゼネラルマネージャーの和多田茂氏は、「直感的なWeb GUiのためには、人間工学に基づいたデザインが求められる。同ツールを開発者ではなくデザイナーが利用することで、グラフィックスに対するデザイン性、柔軟性を確保することが可能だ」と利点をアピール。

 Dashboard Editorは、ダッシュボードに表示するデータをエンドユーザーが自由にカスタマイズするためのツール。これにより、「PC知識に精通していない経営者でも簡単に利用することができる」(和多田氏)とのこと。

 そのほか大きな変更点として、Ajaxへの対応強化が挙げられる。これにより、情報の変更点のみを更新することが可能となった。「例えば、地図上の信号の情報、交通状況の移り変わり、そういった変更点のみをリアルタイムに更新できるので、ページリフレッシュ数を大幅に削減。優れたユーザーエクスペリエンスを提供できる」(和多田氏)。

 プロダクトマネージャー&テクニカルアカウントマネージャーの小野木真理氏も、「リッチクライアントと同等のことをWeb上で実現することが今後の主流となる。Ajaxに対応したことで、Web上でも双方向性をもったインターフェイスを実装できるとともに、汎用性の高いデプロイが可能」と魅力を語った。

 また小野木氏は、ILOG JViews 8を利用することで得られるメリットにも言及。こうした各種ツールおよび新機能によって、「エンドユーザーの生産性を高めるほか、開発時間を最大80%削減する」とした。

 価格は、各コンポーネントごとに設定されており、「JViews Diagrammer」が70万円より。「同 Charts」が35万円より。「同 Gantt」が70万円より。「同 Maps」が70万円より。「同 Maps for Defense」が280万円より。Symbol EditorとDashboard Editorはコンポーネントそれぞれに付属されている。なおアイログでは、初年度1億円の販売を目指す。


JViews Diagrummer使用イメージ JViews Maps使用イメージ

Symbol Editor使用イメージ1 Symbol Editor使用イメージ2


URL
  アイログ株式会社
  http://www.ilog.co.jp/


( 川島 弘之 )
2007/03/23 15:03

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