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セールスフォース、ユーザーのアイデアを製品に反映したSalesforce最新版

企業向けコラボレーションサイト「AppSpace」も発表

IdeaExchangeでのアイデアを活用した「Salesforce Spring '07」
 株式会社セールスフォース・ドットコムは3月27日、オンデマンドアプリケーション「Salesforce」の最新版「Spring '07」を発表した。あわせて、企業向けのコラボレーションサイト「AppSpace」を4月より北米において提供開始することも発表した。

 最新版では、デベロッパー向けのコミュニティである“IdeaExchange”の声を製品開発に反映した初のリリース。IdeaExchangeでは、Salesforceに対する新機能のアイデアなどをあげることができ、今回のリリースではそのアイデアを製品に直接反映しているのが特長となっている。並べ替えやフィルタリングなど検索機能の強化、最近利用したデータのフロート表示機能、メールを使った承認ワークフローなど、ちょっとした機能ではあるが利用者の利便性が高まる機能が搭載されている。


最近使ったデータにマウスをあわせると、詳細がポップアップ表示される機能を新たに搭載 承認ワークフローでは、承認依頼メールへの返信で承認が完了する機能を追加

 同時に発表されたAppSpaceは、企業と顧客とのコラボレーションを実現するオンデマンドサービス。コンシューマ向けサービス「MySpace」の企業版といった位置づけと同社では説明している。顧客向けの共有スペースを用意することで、ドキュメントの共有やプロジェクト管理、同社のオンデマンドアプリケーションのためのプラットフォーム「Apex」を利用したカスタムアプリケーションなどを共有することができる。

 AppSpaceは4月より北米に限定して提供される予定。価格は1組織につき、月額995ドル(200ユーザー分のライセンスを含む)。なお、AppSpaceを利用するには、管理用に最低1ユーザー分のSalesforceアカウントが必要。


代表取締役社長の宇陀栄次氏
 同社代表取締役社長の宇陀栄次氏は、「これまでは、ブランド力向上を目指して大手企業を中心に展開してきた。結果、多くの企業で採用していただくことができ、認知度も高まってきたので、Salesforceのメリットを一番得られる中堅・中小企業に対して今年は訴求していく」と、今年の活動方針を発表。「人員を2倍以上に高めるなど、営業体制も強化する」と、中堅・中小企業に対し積極的に展開すると述べた。



URL
  株式会社セールスフォース・ドットコム
  http://www.salesforce.com/jp/

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( 福浦 一広 )
2007/03/27 16:05

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