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日本オラクル、組み立て製造業向けアプリケーションを強化


常務執行役員 エンタープライズアプリケーション営業統括本部長の桑原宏昭氏
 日本オラクル株式会社は4月17日、ビジネスアプリケーション「Oracle E-Business Suite R12」(Oracle EBS)のSCM(サプライチェーン管理)関連機能を拡充すると発表した。製造業向けに、生産管理実行システム「Oracle Manufacturing Execution System for Discrete Manufacturing」を追加するほか、「有償支給」をサポートする機能を新たに提供する。

 Oracle Manufacturing Execution System for Discrete Manufacturingは、組み立て製造向けの生産管理実行システム。Oracle EBSの組み立て製造業向けアプリケーション「Oracle Discrete Manufacturing」のオプションとして提供され、リアルタイムに製造現場の正確な情報を収集して、適切な製造活動を行えるような指示を発信するほか、実施した製造活動の報告までをサポートする。具体的には、製造工程管理、現物トラッキング、品質管理、製造指示、進ちょく管理、構内物流管理などの機能が追加された。

 この新オプションについて、常務執行役員 エンタープライズアプリケーション営業統括本部長の桑原宏昭氏は、「製造業向けのアプリケーションの下位層、製造と実行のところを追加した。これまで生産管理実行システムは専門パッケージや手作りでやっているケースが多かったが、グローバリゼーションの動きの中で、ERPパッケージを導入して各種システムとつなげるようになってきた」と話す。

 一方の「有償支給」サポート機能は、Oracle Discrete Manufacturingの標準機能として提供される。有償支給とは、発注元が材料を無償で支給して加工費を支払うのではなく、有償で支給して完成品を買い取る方式。従来、有償支給プロセスの自動処理には追加機能の開発が必要であったが、日本OAUG(オラクル・アプリケーション・ユーザーズ・グループ)からの要求によって標準機能に追加されたという。



URL
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1726


( 石井 一志 )
2007/04/17 17:51

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