Enterprise Watch
最新ニュース

NEC、オープンシステム開発環境と組み込み向け開発ツールの新版を発売


 日本電気株式会社(以下、NEC)は4月20日、統合開発環境「SystemDirector」のラインアップを拡充すると発表した。システム開発環境の新版「SystemDirector Enterprise V3.0」と、組み込み機器向けの開発ツール新版「SystemDirector Developer's Studio Embedded V2.0」を、同日より販売開始する。

 SystemDirector Enterpriseは、Javaや.NETなどオープン技術を用いた中・大規模のSI向け統合開発環境。Java版と.NET版、双方に対応したハイブリッド版の3製品をラインアップしており、ユーザーの必要にあわせて最適な製品を選択できる。

 今回の新版では、Java版でのプログラム開発において、ソースコード生成、オブジェクト生成、サーバーへのインストールといった統合テスト環境での作業を、バッチ処理で一括実行する機能を搭載した。あわせて、プログラム開発を日本語画面で実施しながら、業務作業時の表示画面を英語・中国語にもできる多言語辞書機能を搭載している。

 また.NET版では、必要な情報をシステムから収集し、設計ドキュメントを自動生成する機能を備えた。これによって、仕様書の作成・変更に必要な工数の削減、開発における手戻りの削減などを実現できるという。価格は、Java版と.NET版が500万円(税別)から、ハイブリッド版が800万円(同)から。

 一方のSystemDirector Developer's Studio Embeddedは、携帯電話やデジタル家電などの組み込み機器向けソフトを開発するためのツールで、Eclipseをベースとする。新版では、設計支援機能、ソース検証機能、性能測定・分析機能を強化。新たなUMLモデリングツール「SystemDirector Application Modeler Ver2.0」の提供により、CだけでなくJavaやC++向けのジェネレータ機能をサポートした。また、モデル検証ルールの増強、ユーザー独自ルールの定義機能も搭載している。SystemDirector Developer's Studio Embedded V2.0の価格は10万円から、SystemDirector Application Modeler Ver2.0はダウンロードによる無償提供。

 NECでは、SystemDirector Enterprise V3.0については今後3年間で1500システムの販売を、SystemDirector Developer's Studio Embedded V2.0については今後3年間で3000ライセンスの出荷を、それぞれ見込んでいる。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0704/2002.html


( 石井 一志 )
2007/04/20 14:05

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.