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富士通、中堅企業向けのERPソリューション「GLOVIA smart」のラインアップを拡充 |
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コンセプトは段階導入できる“増改築型”
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GLOVIA smartは、2006年7月から販売を開始している中堅企業向けのERPソリューション。それ以前より大企業向けの「GLOVIA」を提供しているが、中堅企業にはシステム規模が大きすぎた。そこで中堅企業でも導入しやすいようにと規模を抑えて提供開始したのがGLOVIA smartだ。 中堅ソリューション事業本部長 経営執行役の小原不二夫氏は、その特徴を“増改築型”のソリューションと表現。“選べる、つながる、見えてくる”をコンセプトに、豊富に取りそろえた業種業務パッケージをSOAによって接続。これにより流通業、製造業、サービス業などの業種ごとに、または在庫管理、受注管理、生産管理といった業務単位で、ユーザーが必要なものだけを選んで導入できるのが利点だという。 「中堅企業では、こうしたシステムを手作りで構築しているケースが多い。しかし2006年に多くの経営者と話をしたところ、法整備の流れの早さなどもあって、手作りではもはや対応しきれないのが実情のようだ。とはいえERPのように規模の大きいものを一挙に導入するのも、中堅企業にはなかなか難しい。そこでGLOVIA smartでは、SOAの考え方に基づき、小さく段階的に導入していけることを重視。建物を増改築するようにシステムを追加していって、必要なものをすべて導入した時には統一されたGUIで利用ができる、そんなソリューションを目指した」（小原氏）。 富士通製品だけでなくパートナーの製品とも広く連携できるのも同ソリューションの特徴。「総合力が強みの当社と、専門性の強いパッケージを持つ各パートナーが手を組んでソリューションを提供。その際、顧客からは1つのソリューションに見えるのが望ましい。そこで、GLOVIA smartというブランドをその旗印として結束を強めていく。それが中堅市場への戦略だ」（小原氏）。 ラインアップとしては、この1年弱の間にブランド商品・パートナー商品合わせて101種類まで増やしたという。 このような戦略を推進していくためにGLOVIA smartでは、統一開発基盤上で、各製品のSOA連携機能の実装やGUIの統一化、データの規格化など、一貫した開発が行われている。それをサポートする体制として、パッケージ適用SE800名を育生し全国に拠点を構えるほか、東京に開発要員200名を配備した開発支援センター、業種別プロセールス・チームを立ち上げるなど盤石の備えを整えた。 そして今回、新ラインアップとして投入されたのが、「GLOVIA smart 量販店」「同 ショッピングセンター（SC）」「同 食品製造・卸」「同 ホテル」4種の流通業向けソリューションと、文書管理ソリューション「同 情報共有 Documal」および営業支援ソリューション「同 CRM FASTSFA KM+」の計6種だ。 流通業向けソリューションではそれぞれ、量販店における発注・仕入れ・販売・在庫管理や、SCにおける顧客・テナント管理、食品製造・卸におけるロット別在庫管理による鮮度管理およびトレーサビリティの実現、ホテルにおける宿泊・ブライダル管理機能、など業種に特化した機能が提供される。一方、GLOVIA smart 情報共有 Documalでは、Webベースの文書管理やワークフローによる承認履歴管理を実現。同 CRM FASTSFA KM+では、案件管理やノウハウ共有を実現して、最適な営業活動を支援する。 出荷時期と価格は、GLOVIA smart 量販店が4月23日からで550万円（税別）から。同 SCが4月23日からで196万円（同）から。同 食品製造・卸が7月の販売開始予定で750万円（同）から。同 ホテルが10月の販売開始予定で150万円（同）から。同 情報共有 Documalと同 CRM FASTSFA KM+はともに4月23日からで150万円（税別）から。 富士通では、GLOVIA smart全体で2007年度に300億円、2008年度に550億円を目指し、2006年7月の発売から3年間で1000億円の売り上げを目指すとした。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ プレスリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/04/23.html
（ 川島 弘之 ）
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