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リアルコム、“Enterprise 2.0”のコンテンツ管理を実現する2製品 |
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次世代ポータルとファイルサーバー活性化モジュールを発売
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取締役 CMO（Chief Marketing Officer）の吉田健一氏は、企業内の情報が複数のシステムに分散してしまっている点に触れ、企業にはECMの実現が求められていると説明。さらにECMで重要なことは「生産性の向上とコンプライアンスの両方を実現すること」（吉田氏）と述べた。 「最近よくあるポータルと企業内サーチを組み合わせたソリューションは、これはこれで有用なものだが、あくまでコンテンツの表示をつなぐだけのもの。生産性は向上するかもしれないが、同時にコンプライアンスに対応するためには、整合性を失った情報を整理して、有効活用できるようにする必要がある」（吉田氏）。しかし長年利用してきた既存のアプリケーションに手を加えて情報を整理していくのは困難だ。そこでリアルコムが提供するのが、既存のアプリケーションや蓄積された情報には直接手を加えずに、手軽にECMを実現するソリューション。 具体的には、情報基盤構造を3層に分割した考え方を採用。情報を表示するレイヤが最前面にあるとすると、その後ろに既存のアプリケーションレイヤが来る。リアルコムのソリューションでは、このアプリケーションレイヤからそのまま情報を抜き出すのではなく、一度肝となる情報のみを抽出して、コンテンツ統合ミドルウェア「Aurora Platform」に集約。これをキーとして必要な情報だけを抜き出し、効率的にECMを実現する。 Aurora Platformに格納するため抽出する情報は、アクティビティログ（活動履歴）、メタデータ（属性情報）、アイデンティティ（人にまつわる情報）の3種類。これらだけを収集して統合していくため、既存の情報には手を付けずに済むという。いうならば「ソーシャルアプローチという考え方。収集したアクティビティログからユーザー同士の推薦情報を提供することで成功したAmazon.comや、被リンク数というメタデータを参考にして検索精度を向上させたGoogleと同じような考え方だ」（吉田氏）という。
KnowledgeMarket V4では、動的ウィジェットを導入することでユーザーにとって自由度が高く、管理側がコントロールしやすいポータルの構築を可能にした。ウィジェットはドラッグ＆ドロップでユーザーが好きなようにレイアウト変更することが可能。また、Web2.0の要素を取り入れた次世代電話帳「Know-Who Directory」も搭載。アクティビティログ、メタデータ、アイデンティティ情報を基に、SNSサイトのようにマイネットワークに登録した社員や、直近にプロフィール画面を開いた社員を一覧、プレゼンス情報も連携表示することが可能だ。 一方のFSiは、アドオンするだけでファイルサーバーをインテリジェント化する製品。ファイルサーバーへのアクセスを常時監視し、ネットワークパケットからアクティビティログとメタデータ情報のみを「Colector」サーバーに収集。それを瞬時に分析・仕分けして活用しやすい状態に保つ。「これにより、日付関連のメタデータ以外に、ファイルの閲覧数や更新回数、コピー回数などのファイル利用状況のメタデータも利用することができる。例えば、3カ月間更新が無く、1カ月の閲覧件数が10件以下で、保管期限の設定もなく、営業企画部門が管理していて、サイズが10MB以上のPPTファイル、といった複雑な条件でファイルを検索することも可能になる」とのこと。 価格は、KM V4がユーザー数500名で860万円（税別）から。FSiが最小構成で480万円（同）から。KM V4は5月25日から、FSiは6月25日から出荷を開始する。 ■ ＵＲＬ リアルコム株式会社 http://www.realcom.co.jp/ プレスリリース http://www.realcom.co.jp/news/20070424_knowledgemarket4.html http://www.realcom.co.jp/news/20070424_fsi.html
（ 川島 弘之 ）
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