富士通株式会社は5月8日、「内部統制強化支援ソリューション」を拡充すると発表した。同社では2006年5月に同ソリューションを発表し、内部統制強化コンサルティングを中心に顧客の文書化整備・有効性評価の支援を行ってきたが、今回は、有効で効率的な方法で内部統制強化を進めたいというニーズを踏まえて、同ソリューションを強化している。
強化点としてはまず、「Internal Eyes」という推奨マークを設けた。これは、日本版SOX法で求められる要件をベースに、富士通の実践経験や顧客を支援した経験からのノウハウを加味した独自の「内部基準」を策定し、この基準を満たすソリューションに与えられるもの。主な推奨ソリューションとしては、中堅企業向け統合ERPソリューション「GLOVIA smart」、統合運用管理ソフト「Systemwalker」、データベースソフト「Symfoware」など約50の製品を用意している。
また、内部統制整備に向けて要員育成のための教育・研修コースと内部統制整備に活用できる11種のテンプレートを組み合わせた「文書化基本セット」を新たに提供する。あわせて、自社の文書管理ツール「PRODocumal」に内部統制オプションを追加。有効性評価の結果で確認した証跡を統制単位で保存できるようにすることによって、テスト関係情報などの一元管理が可能になったため、的確に有効性評価作業を推進できるとのことである。
文書化基本セットの価格は300万円(税別)で、5月8日に出荷を開始する。PRODocumalの内部統制オプションは100万円(同)で、6月末の出荷開始予定となっている。富士通では、内部統制強化ソリューション全体で、2007年度末までに150億円の売り上げを見込む。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/05/8.html
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( 石井 一志 )
2007/05/08 11:34
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