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代表取締役社長の大森洋三氏
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Zingaの主な機能
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ZINGA株式会社は5月14日、企業向けのシンクライアント型情報管理サービス「Zinga」を発表した。5月15日よりサービスを開始する。
Zingaは、PCおよび携帯電話で利用可能な情報管理サービス。提供される機能は、メールの送受信、アドレス帳、プレゼンス情報の公開などとなっている。特長は、情報をサーバーで一括管理し、画面情報のみを端末側に送信するシンクライアント型を採用している点。同社代表取締役社長の大森洋三氏は、「Flashで作成した画面情報のみを配信するので、データを軽量化でき、携帯電話に対しても高速配信が可能。また、画面情報のみを配信しているので、携帯電話を紛失しても端末に情報が残らず、個人情報漏えいにも効果的」と、シンクライアント型のメリットを強調する。
Zingaにログインすると、個人名検索や会社名検索などのコネクティングラインを横方向に、メールや台帳などのアクションラインを縦方向に配置された画面が表示される。携帯電話向けにはコネクティングラインは表示されないが、アクションラインはPCとほぼ同様に表示されており、PCでも携帯電話でも使い勝手をあわせているのが特長。「開発に際してこだわったのは、携帯電話からの使いやすさ。この手の製品は、携帯電話はPCの簡易版といった位置づけで開発され、単機能化されることが多い。Zingaでは、携帯電話で使っても、PCで使っても使い勝手が同じになるように工夫した」(大森氏)と、こだわりのポイントを説明した。
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PCでのZingaトップページ。コネクティングラインを横方向に、アクションラインを縦方向に配置
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携帯電話でのZingaのトップページ。Flashを採用することで、PCと似たインターフェイスを実現している
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アドレス帳も同様に使いやすさにこだわっている。Zingaでは、連絡の方法としてメールと電話(IPフォンやSkypeを含む)の2つを用意。アドレス帳内の個人名を選択すると、登録ユーザーがZingaを利用している場合、プレゼンス情報を確認できるので、相手の状態にあわせてメールか電話での連絡を行うことができる。「Zingaには個人情報を登録して公開する機能を用意している。これを利用すれば、連絡先の情報をつねに最新のものを確認できる」(大森氏)と紹介。
また、メールや電話などZingaから行った操作はすべて履歴として保存できるのも企業にとっては大きなメリットと大森氏は説明する。「日本版SOX法など、メールや通話記録を保管することが求められている、Zingaを利用することで、簡単に対応できる」(大森氏)。また、auなど公私区分型の支払いを行っている携帯電話であれば、Zingaからの利用分を企業向けに簡単に請求することも可能。
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個人名での検索結果。Zingaユーザーであれば、プレゼンス情報などが表示される
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自己情報の登録画面。メールアドレス・電話番号ともに複数登録可能
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対応環境は、Flash Player 9が動作するWindowsおよびMac。携帯電話は、FlashLite 1.1以上に対応する端末に対応している。
個人契約と法人契約の2つを用意。個人契約の価格は、月額525円。法人契約は利用形態により異なるため、価格は個別相談となっている。
同社では、サービス開始を記念し、30日間無料体験できる「Zinga Win-Winキャンペーン」を開始する。大森氏は、「Zingaは個人で使ってもメリットはあるが、仲間とつながって利用することで、さらにメリットが高まる。この機会に多くの人にZingaを体験していただきたい」とアピールした。
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発表会には、出資会社から代表が出席。左より、Zinga代表取締役社長の大森洋三氏、日本ベリサイン代表取締役社長兼CEOの橋本晃秀氏、インデックス・ホールディングス代表取締役社長の椿進氏、サイボウズ執行役員の札辻秀樹氏
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発表会では、日本ベリサイン株式会社が同社に資本参加したことも発表。日本ベリサイン代表取締役社長兼CEOの橋本晃秀氏は、「Zingaが、ユビキタス社会を支える重要なインフラになることを期待している」とコメントした。
■ URL
ZINGA株式会社
http://www.zinga.co.jp/
( 福浦 一広 )
2007/05/14 18:08
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