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ウェブエックス、SaaS型のグループウェア「WebExOne」


WebExOne
 ウェブエックス・コミュニケーションズ・ジャパン株式会社は5月15日、SaaSモデルのグループウェア「WebExOne(ウェブエックスワン)」を発表した。

 WebExOneは、2005年に米WebExが買収したIntranets.comのグループウェアをベースに、新機能を追加して新たに提供されるオンラインサービス。アメリカではWebOfficeブランドで展開しているが、「日本では、WebOfficeブランドがすでに使われていた関係で、WebExOneをブランドとした。このWebExOneは、旧Intranets.comのWebEx内でのユニット名が“WebExOne”であったことと、情報をひとつにするという意味を込めて採用した」(米WebEx Communications、Japan Marketing & Operations Managerの瀧澤邦恵氏)と説明した。

 提供される機能は、スケジュール管理・文書共有・伝言板などの一般的なグループウェアの機能のほか、データベースやWebDAVを利用したWebフォルダなど独自の機能も用意されている。データベースは、項目などを自由に設定できるほか、顧客管理・資産管理などのテンプレートを標準で用意しているのが特長。「企業内では、Excelをデータベース代わりに使うことが多いが、そういった利用をWebExOneのデータベースに置き換えることで、複数人で同時に編集することができる」(同社マーケティング部マネージャーの宮野亮氏)と、共有利用できる簡易データベースとしての特長を紹介。また、独自に作成したデータベースをWebExOneのメニューとして表示できるため、柔軟な利用も実現するとしている。


WebExOneの主な機能 データベース機能の特徴

 利用するユーザー数単位で価格が設定されている。5ユーザーまで利用可能なWorkgroup 5(ディスク容量250MB)の場合で月額5040円、50ユーザーまで利用可能なWorkgroup 50(ディスク容量600MB)の場合で月額3万9690円、100ユーザーまで利用可能なCorporate 100(ディスク容量1GB)の場合で月額6万9090円、500ユーザーまで利用可能なCorporate 500(ディスク容量10GB)の場合で月額23万9400円。そのほか、複数のグループやプロジェクト単位での利用が可能な企業向けライセンスも用意されている。

 同社代表取締役の田野豊氏は、「大企業でのグループウェア導入は一巡しているが、中小企業ではまだまだ普及しているとはいえない。こうした層に向け、使いたいときにすぐに使えるSaaSモデルのグループウェアを投入する」と、十分に勝算のある製品であると強調。「また、SaaSモデルであることから外部との情報交換などプロジェクトごとに利用できる点を評価していただき、(WebExの既存顧客である)大規模企業においてもWebExOneはいい反応をいただいている」と、大規模企業でも利用ニーズが高いと説明した。



URL
  ウェブエックス・コミュニケーションズ・ジャパン株式会社
  http://www.webex.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.webex.co.jp/jp/pr/pr13.html
  WebExOne
  http://www.webexone.com/JP/


( 福浦 一広 )
2007/05/15 19:00

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