富士通株式会社は5月15日、ERPソリューションの段階的な導入と継続的な改善を可能にする、SOA(サービス指向アーキテクチャー)をベースとした新世代ERP体系「ビジネス活動統合基盤(Business Activity Integration Platform)」を確立したと発表した。併せて企業活動のプロセスと結果に関するデータを採取し、XML形式で蓄積する企業総活動記録ツール「GLOVIA/Business Activity Recorder」を提供する。
同体系は、1)業務プロセス・ITシステムプロセスフローの可視化、2)SOAをベースとしたアプリケーション、3)企業活動のプロセスと結果をデータで蓄積する企業総活動記録、4)見える化、の4つのフェーズに応じたソリューションや各種ツールなどで構成される。
核となるSOA基盤には、同社のサービスバス「Interstage Service Integrator」を利用。これにより、段階的なシステム構築と迅速かつ柔軟なシステム変更が可能になるという。
このサービスバスに今回、大規模企業向け会計統合ソリューション「GLOVIA/SUMMIT」や中堅企業向け統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA smart」、生産管理を中心とした製造業向けパッケージ「glovia.com」、プロセス産業向け基幹業務パッケージ「GLOVIA/Process C1」、サプライチェーンプランニングパッケージ「GLOVIA SCP」などを対応させた。
新たに提供するGLOVIA/Business Activity Recorderでは、企業活動のプロセスと結果に関するデータを採取し、XML形式で蓄積。これにより各種のプロセス管理・分析を可能にする。さらに蓄積したデータを活用することで、過去の活動履歴や売り上げデータなどから動向が予測できるようになるという。これにより経営判断の元となる情報や、現場で発生している事実などの見える化を実現し、継続的な改善を支援するとした。
GLOVIA/Business Activity Recordeの価格は100万円(税別)から。2007年12月からの出荷予定。富士通では、新世代ERP関連ビジネス全体で、3年間で2000億円の売り上げをめざす。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/05/15-2.html
( 川島 弘之 )
2007/05/15 19:15
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