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レッドハット、オープンソースのミドルウェア製品群「JBoss Enterprise Middleware」 |
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JBoss EMは、J2EEおよびJava Enterprise Edition 5（Java EE5）完全準拠のアプリケーションサーバーを中心とした基盤ソフトウェア3製品と、システム開発を支援するフレームワーク4製品で構成されたミドルウェア製品群。 米Red Hatでは、2006年6月の米JBoss買収を契機にオープンソース（OSS）ミドルウェア事業に参入を始めている。今回の発表は、これまでOSSコミュニティで提供されていたJBoss製品群をレッドハットが新たに体系化、国内でのサポート体制を確立することで、OSSベースの企業システム構築を本格的に推進しようとするものだ。 代表取締役社長の藤田祐治氏によれば、「JBossマーケットとしては前年の26％から33.9％と拡大している。これまでJBoss Application Serverとして提供されてきたJBossを、今回、JBoss EMと名を改めたのは、こうした市場動向を踏まえ、アプリケーションサーバーのみを部品として提供するソリューションから、より包括的なソリューションへと転換する意味合いが込められている」という。 具体的にJBoss EMの構成内容としては、基盤ソフトウェアとして、J2EE/Java EE5完全準拠のアプリケーションサーバー製品「JBoss Enterprise Application Platform」、企業ポータル構築のための開発基盤を提供する「同 for Portal」、SOAベースのシステム構築を実現するサービス統合基盤「JBoss Enterprise SOA Platform」の3製品。フレームワーク製品として、密接なデータベース連携を可能にする「JBoss Hibernate」、業務プロセスに基づいたシステム構築のための「JBoss jBPM」、業務ルールの定義と管理をシステム化する「JBoss Rules」、ソフトウェアコンポーネントの連携を容易にする「JBoss Seam」の4製品、計7製品を含む。
レッドハットでは、JBoss EMの提供開始に併せて国内販売体制の強化も進める。米JBoss買収後、レッドハット自身が契約を締結した新たな販売パートナーとして、日本ユニシスとNRIを紹介。既存JBossパートナーのサイオステクノロジー、NEC、日本HPなどと連携していく意向を見せた。また日本語サポート要員として、10名のJBossスタッフを配置。6月から24時間体制でテクニカルサポートを受け付ける「日本語サポートポータル」をサービスインするとともに、日本語ドキュメントのリリースも予定していると説明した。 サブスクリプション体系としては、開発者向けサービスと標準サービスを用意した。開発者向けサービスでは、1つのサブスクリプションですべての製品に対応。日本語サポートポータルからの問い合わせと電話による問い合わせなどが可能で、価格は45万5000円（税別）/年から。一方の標準サービスでは、各製品ごとにサブスクリプションサービスを提供。価格はJBoss Enterprise Application Platformが70万2000円（税別）/年から、同 for Portalが140万4000円（同）/年から、など。
■ ＵＲＬ レッドハット株式会社 http://www.jp.redhat.com/ プレスリリース http://www.jp.redhat.com/news_releases/2007/05232007.html
（ 川島 弘之 ）
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