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マーケティング部・山本哲也ディレクター
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日本ビジネスオブジェクツ株式会社は5月23日、同社のBI(ビジネスインテリジェンス)ソリューション「BusinessObjects XI Release 2」の機能強化パックとして「BusinessObjects XI Release 2 Productivity Pack」を提供開始したと発表した。
「BusinessObjects XI Release 2 Productivity Pack」は、企業内に広く展開される実用的な情報や個別設定された多種多様な情報に、すべてのビジネスユーザーが簡単にアクセス可能となる新しい機能を提供するソリューションパック。提供される新ソリューションは、1)高度な検索機能、2)アナリスト向けOLAP分析機能、3)アプリケーションとの融合、の3点。
マーケティング部・山本哲也ディレクターは、「当社では2005年12月からBIソリューションの最新バージョンとしてBusinessObjects XI Release 2を展開しているが、今回のProductivity Packによって新機能が追加されることで、企業の意思決定の向上を実現するとともに、業務プロセスの最適化にも貢献できるようになる」としている。
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マーケティング部・畝見真マネージャー
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具体的な追加ソリューションとしては、新たな検索機能として「ビジネスインテリジェンス検索機能」が提供される。この検索機能では、BusinessObjectsのソリューション環境から、適切な意思決定や業績改善に必要となる重要な情報をキーワード検索により迅速かつ直感的に引き出すことができる。「検索結果は、関連性の高い順にランキング表示され、高度なカテゴリー化で検索結果の絞り込みも素早く行えるため、より正確な情報を簡単に取得することが可能となる。大量のデータから必要な情報が見つけだせない、検索ワードがヒットしないといったBIソリューションの課題を解消する」(マーケティング部・畝見真マネージャー)としている。
また、対象のBIコンテンツがない場合は、直接データを検索し、必要な情報を探すことができるほか、検索キーワードをベースに新しいクエリーを生成する機能を備えており、このクエリーを実行するだけで新規BIドキュメントを作成することも可能となっている。これはBI市場では初めての機能だという。
アナリスト向けOLAP分析機能については、パワフルで費用対効果の大きい高度なOLAPツール「BusinessObjects Voyager(ボイジャー)」を提供する。このツールは、今回の機能強化パックの中で唯一、単体製品としても展開しているもので、BusinessObjectsプラットフォーム内にある複数の多次元データソースからOLAPデータを迅速に収集し、1カ所で分析・閲覧することが可能となる。また、例外ハイライト設定によって、アナリストが良し悪しを直感的に判別できる分析結果が表示されるのも特徴。OLAPデータソースとしては、Microsoft Analysis Services 2000&2005、SAP BW、Essbase、IBM DB2をサポート。2007年下半期にはOracle 10gにも対応する予定。
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Voyagerのユーザーインターフェイス
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Voyagerのアナリスト向け分析機能
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アプリケーションとの融合では、Microsoft OfficeアプリケーションとBIの融合を実現する「Business Objects Live Office」機能を提供。これにより、普段使い慣れているMicrosoft Officeアプリケーション上から、高度なセキュリティ環境下で自由なデータ検索が行えるほか、BIで作成したレポートパーツを各Microsoft Officeアプリケーションに組み込むことも可能となる。Microsoft Officeの現行エディションすべてをサポートする。
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Microsoft OfficeとBIとの融合を実現
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BIをビジネスプロセスにダイレクトに融合
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Query as a Web ServiseとCrystal Xcelsiusを連携
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また、外部アプリケーションとの融合を可能とする「Query as a Web Service」機能を提供。この機能では、個々のユニバースベースのクエリーを、どこからでもアクセス可能なWebサービスとして発行し、データを安全かつリアルタイムに「Crystal Xcelsius」に提供する。これにより、BusinessObjectsの堅牢なセキュリティ管理の下で、簡単に外部データにも接続でき、外部のアプリケーション内からも容易にBI機能が利用できるようになる。
このほかに、ビジネスプロセスとの融合を強化するWebサービスのセット「Business Process BI Servise」を提供しており、主要なBPMソリューションとBIをダイレクトに連携することも可能となった。
なお、今回発表した「Productivity Pack」は、すでに既存の「BusinessObjects XI Release 2」ユーザー向けに5月2日から無償提供を開始しており、今後販売される「BusinessObjects XI Release 2」製品には標準機能として搭載されるという。
■ URL
日本ビジネスオブジェクツ株式会社
http://japan.businessobjects.com/
( 唐沢 正和 )
2007/05/23 18:35
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