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日本オラクル、企業システムのマッシュアップを実現する「WebCenter Suite」 |
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WebCenter Suiteは、社内・社外の各種アプリケーションを統合し、1つのサービスとして提供するためのソフトウェアスイート。現在、アプリケーションのAPIなどを利用して複数のサービスを組み合わせ、1つのサービスとして提供する「マッシュアップ」の手法が一般的になった。この手法を企業内のアプリケーションに応用し、業務効率の向上を図るのがWebCenter Suiteである。 一般的な企業では、エンドユーザーは複数のアプリケーションを使い分けて日常業務を行っている。つまり、アプリケーションの数だけ異なるユーザーインターフェイス（UI）がある状況だが、WebCenter Suiteを用いるとUIとビジネスロジックを切り離すことができるので、異なる画面をいちいち参照することなく、1つの画面からさまざまなサービスにアクセスできるようになるという。 「似ているようだが、ポータルとはまったく違う。ポータルはそれぞれのアプリケーションに対するゲートウェイのようなものだが、WebCenter Suiteではそれぞれのアプリケーションが動的にリンクしていて、あたかも1つのアプリケーションのように動作する。アプリケーションそれぞれにマッシュアップをかけていくことと、Java/Ajaxのような新しいリッチインターフェイスを提供するものが融合して初めて実現された」（常務執行役員 システム製品統括本部長の三澤智光氏）。 システム製品統括本部 営業推進本部 Fusion Middleware推進部の龍野智幸シニアマネジャーは、簡単にマッシュアップするための要件として、「バックエンドシステムがWebサービス化されていること」を挙げ、その場合は開発期間を短縮することが可能とした。しかしそうでない場合でも、Oracle SOA SuiteやOracle BPEL Process Managerといった製品を利用すれば、既存システムに手を入れずにWebサービス化でき、マッシュアップが可能になるとのこと。
あわせてWebCenter Suiteでは、「WebCenter Services」として各種のアプリケーションも提供する。具体的には、コンテンツ管理製品「Oracle Content Database」や企業向け検索製品「Oracle Secure Enterprise Search」、VoIPやプレゼンス機能などを提供するコミュニケーション製品「Oracle Communication＆Mobility Server」といった自社製品に加えて、OTNでも使用している掲示板ソフト「Jive Forum」、オープンソースのWikiソフト「YaWiki」などを用意。これらのコンポーネントを利用することで、コンテンツ管理、コミュニケーション、検索といった、業務に必要な機能を迅速に組み込めるようにした。 製品は、Oracle Application Server Enterprise Editionのオプションという位置付けで提供され、価格は、1プロセッサあたり656万2500円から、もしくは1指名ユーザーあたり13万1250円から。この価格には、WebCenter Servicesで提供される各種製品のライセンス費用も含まれる。なおWebCenter Suiteは、次期ビジネスアプリケーションとして提供が予定されている「Fusion Applications」のフロントインターフェイスとしても適用される予定とのことである。 ■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ ニュースリリース http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1748
（ 石井 一志 ）
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