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米Adobeエンタープライズ&デベロッパー ビジネスユニット プロダクトマーケティング&戦略担当バイスプレジデントのジェフ・ワトコット氏
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アドビシステムズ株式会社は6月27日、米国で6月4日に発表されたビジネスプロセス自動化ソフトウェアの統合製品の新バージョン「Adobe LiveCycle Enterprise Suite(ES)」に関する記者説明会を開催した。
「LiveCycle ES」は、企業や政府機関におけるビジネスプロセスの合理化および自動化を支援する統合製品で、同社のエンタープライズ市場向け製品戦略の中核製品として位置づけられるもの。PDFとFlashテクノロジーの融合を実現し、大幅な機能強化を図った点が大きな特徴で、これにより社外向けアプリケーションにリッチなユーザーインターフェイスをもたせ、組織内の情報やプロセスと顧客およびパートナーとの関わり方を飛躍的に向上させることが可能となる。
米Adobe Systemsエンタープライズ&デベロッパー ビジネスユニット プロダクトマーケティング&戦略担当バイスプレジデントのジェフ・ワトコット氏は、「世界中に広く普及しているAdobe Reader、Flash Playerをベースに、エンタープライズ市場でも信頼性の高いソリューションを提供できるのが当社の大きな強み。今回、PDFとFlashの技術を融合し、エンタープライズのビジネスプロセスを自動化する新たなソリューションとしてLiveCycle ESを開発した。これを使うことで、企業や政府機関は、ビジネスプロセスに関わるコストを削減できるとともに、利益の創出にもつなげることができる」と述べた。
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LiveCycle ESの構成要素
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LiveCycle ESの構成製品
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マーケティング本部 公共・法人市場部の小島英輝部長
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LiveCycle 7.2/Flex 2とLiveCycle ESの機能相関図
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LiveCycle ESで拡張されたソリューション範囲
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次に、マーケティング本部 公共・法人市場部の小島英輝部長が「LiveCycle ES」の機能強化ポイントなどについて詳しく説明した。「大きな強化ポイントは、従来のPDF中心のサーバー機能から、Flashも統合したサーバースイートに拡張した点。Flex Data Servicesの機能を統合するとともに、PDFフォームからFlashフォームへの変換を実現するガイド機能を提供する。さらに、PDFだけでなく、より幅広いユーザー環境のサポートを実現。データキャプチャーではリッチインターネットアプリケーション(RIA)、デスクトップアプリケーション環境をサポートし、情報セキュリティでは3D/CADフォーマット、オフィスファイルにもソリューションを拡張する」という。
また、従来の「LiveCycle」は、別々の製品の組み合わせによって構成されていた統合製品だったが、「LiveCycle ES」では、すべての構成製品が統一基盤のうえで開発されたソリューションコンポーネンツとなっており、シングルアプリケーションとして全機能を同時に提供・インストール。ライセンスコードで利用できる機能をコントロールすることで、再インストールなどの手間を軽減する。
このほかの機能強化ポイントとしては、パフォーマンスの向上、IDEの強化(FormやProcess開発環境をEclipseプラグインとして提供)、PDF1.7のサポート、電子署名機能の拡充(ローミングによる資格証明、XML DigSig、SAFEによる認定)、重要なビジネスデータの視覚化を可能にする優れたダッシュボード機能、RIA to PDF機能などを挙げている。
日本語版の出荷時期は2007年夏を予定しており、今回から日本語環境でのフルサポートを開始する。具体的には、これまで英語版のみのサポートだったOfficeファイルの保護機能、Officeファイル to PDF/Image to PDF/PDF to Image作成機能、LiveCycleプラットフォーム上での「印刷」機能についても日本語対応を行うという。
製品ラインアップは、4つの基本的なソリューションコンポーネントから構成される「Data Capture Edition」と、これをベースにさらに4つのソリューションコンポーネントを加えた「Business Transformation Edition」の2つのエディションを用意。「Data Capture Edition」は、「LiveCycle Forms ES」「LiveCycle Data Services ES」「LiveCycle Barcoded Forms ES」「LiveCycle Reader Extensions ES」で構成され、参考価格は2100万円/1CPU。
「Business Transformation Edition」は、これに「LiveCycle Process Management ES」「LiveCycle Rights Management ES」「LiveCycle Digital Signatures ES」「LiveCycle Output ES」を加えた計8つのソリューションコンポーネントで構成され、参考価格は3600万円/1CPU。各ソリューションコンポーネントは、単体製品としても販売を行う。
なお、説明会では、同社エンタープライズ市場向け製品の最新動向として、6月12日にベータ版(英語版)の提供が開始されたRIA開発ツールの次期バージョン「Adobe Flex 3」と、次世代アプリケーション実行環境「Adobe Integrated Runtime(AIR)」のデモも行われた。
■ URL
アドビシステムズ株式会社
http://www.adobe.com/jp/
( 唐沢 正和 )
2007/06/27 16:59
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