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今回発表されたGRCソリューションの概要
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GRCMの概要
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日本オラクル株式会社は7月2日、企業のガバナンス、リスク、コンプライアンス(以下、GRC)を支援する「Oracle Governance, Risk, and Compliance Manager(以下、GRCM)」を発表した。7月3日より提供を開始する。あわせて、GRCMのオプション3製品も発表した。
GRCMは、リスクコントロールマトリックス(RCM)に基づいて、内部統制管理における一連のビジネスプロセスを自動化・最適化する製品。2006年に買収した米Stellentのコンプライアンス管理機能・コンテンツ管理機能を活かしたもので、ビジネスプロセスのリスクと統制パフォーマンスをモニタリングし、統制が不十分な分野を自動的に割り出すことができる。
GRCMのオプションとして、同時に発表されたのが、1)職務分掌のモニタリングツール「Oracle Application Access Controls」、2)アプリケーションのモニタリングツール「Oracle Application Configuration Controls」、3)統制状況の可視化ツール「Fusion Governance, Risk, and Compliance Intelligence」、の3製品。GRCMとこれらの製品を組み合わせることで、兼務すべきではない職務の事前特定や違反ユーザーの一覧表示、業務アプリケーションの設定変更の履歴や設定状況の表示、グループ会社のデータ収集・連結や高度な分析などを行うことができる。
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同社執行役員アプリケーションビジネス推進本部長の藤本寛氏
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同社執行役員アプリケーションビジネス推進本部長の藤本寛氏は、「日本版SOX法など、企業のオペレーションに関する規制が増加しており、どのように対応するかが課題となっている。GRCソリューションに関しては、ERPベンダーやセキュリティベンダーも提供しているが、すべてをカバーしきれていない。オラクルのGRCソリューションは、すべてを一元管理することにコンセプトを置いており、すべての領域をワンストップで提供できるのが特長」と述べた。
対応プラットフォームは、Windows 2000/Server 2003、Linux、UNIX。GRCMの価格は、1ユーザーあたり49万9375円。最小契約数は40ユーザー以上。
■ URL
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
ニュースリリース
http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1752
( 福浦 一広 )
2007/07/02 15:07
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