日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は7月11日、3種類のSOA(サービス指向アーキテクチャ)関連サービスを提供すると発表した。8月1日より提供を開始する。
今回発表されたサービスは、1)「IBM SOAインフラストラクチャー・コンサルティング・サービス ストラテジー&プランニング・ワークショップ」、2)「同 インフラストラクチャー・レディネス」、3)「IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス設計構築支援サービス」の3種類。IBMが全世界で培ってきたSOA環境の構築スキルやノウハウを標準化して提供するという。
まず1)では、既存のITインフラの現状と顧客のSOA要求レベルを把握した上で、必要なITサービス、プロセス、組織、情報およびツール類を明確化する。この作業にあたっては、日本IBMのコンサルタントが顧客の社内で3日間のワークショップを開催し、その結果明らかになったSOA要求レベルや問題点、解決のための提案を資料化し、SOAシステムへの移行計画の優先順位および対応期間を記載した「インフラストラクチャー・ロードマップ」として提出する。平均的な規模の契約期間は、3日間のワークショップと準備および日本IBM社内での分析作業期間を含めて約2週間、サービス料金は約300万円から。
2)は、1)の延長上にあるサービスで、SOA化の具体的な計画を持つ顧客に対して、SOAの実践的な展開を支援する。具体的には、複数回のレビューセッションを開催し、現状のIT環境を分析。すでに検討されているSOA化の計画と理想的なSOAアプローチとの比較とギャップ分析を実施するほか、移行計画とロードマップの提供を行う。平均的な規模の契約期間は約6週間、サービス料金は約1000万円から。
3)は、SOAの通信基盤として日本IBMのミドルウェア製品「IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス」を顧客のITインフラに実装することで、アプリケーションやサービス間の連携を可能にするサービス。顧客システムの現状把握、システム要件の確認、WebSphere DataPower SOAアプライアンスをインフラへ組み込むための設計から実装までをトータルソリューションとして提供する。サービス期間は、平均的な規模で約6週間から8週間。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20070711001.html
( 石井 一志 )
2007/07/11 15:47
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