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日立やリコーなど4社、出版物の複写利用状況を管理するシステムを共同開発


 株式会社日立製作所(以下、日立)、株式会社日立システム九州(以下、日立システム九州)、株式会社リコー、株式会社ゼンリンの4社は7月18日、「著作物の複写利用管理システム」を共同開発したと発表した。

 今回発表された著作物の複写利用管理システムは、ICタグとデジタル複写機を連携して複写利用記録を管理するシステム。出版物などの著作物に対する複写利用状況を把握する手段がないため、不適切な複写利用が日常化しており、今回のシステムはこうした問題を解決するものと説明している。また、利用者にとっては、概算見積もり支払いから利用状況に応じた複写利用料の支払いを行うことができる。

 同システムでは、出版物などの著作物に対して、個体識別が可能な日立の無線ICタグ「ミューチップ」を装着し、複写時にミューチップの読み取り装置を装備したリコーのデジタル複合機で利用記録を取得する。利用記録は、日立システム九州が開発する「複写利用料管理システム」により管理する。ミューチップにより一次複写物の管理を行い、出力した複写物には地紋に牽制文字を埋め込むことで不適切な二次複写を防止するとしている。

 現在、ミューチップを装着したゼンリン住宅地図を利用した実証実験を検討中。同実証実験により、著作権管理方法の検証、住宅地図の複写利用状況の把握、データ回収などの処理の確認など、実用化に向けた情報収集を行うとしている。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  株式会社日立システム九州
  http://www.hsysq.com/
  株式会社リコー
  http://www.ricoh.co.jp/
  株式会社ゼンリン
  http://www.zenrin.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/07/0718a.html


( 福浦 一広 )
2007/07/18 16:00

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