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ベリングポイント、Google検索アプライアンスを拡張する「BEEP」

ERPやCRMなどビジネスアプリケーションのデータも検索可能に

 ベリングポイント株式会社は7月25日、グーグル株式会社の企業向け検索製品「Google検索アプライアンス(以下、GSA)」を活用した企業向けサーチソリューションプラットフォーム「Bearingpoint Extension Platform(以下、BEEP)」を発表した。同日より提供を開始する。

 BEEPは、GSAの拡張機能として、ERPやCRM、KM(Knowledge Management)などの検索を実現する製品。シングルサインオン機能を備えているため、検索対象の複数のシステムに対するログオン処理を統合管理することが可能。また、LDAPなど既存の認証機能をそのまま利用することもできる。これらを利用することで、利用者の権限に応じた検索が行える。そのほか、検索結果の表示方法など、ユーザーインターフェイスのカスタマイズにも対応している。

 特長は、アプリケーションアダプタを用いて外部アプリケーションを検索できる点。BEEPにアプリケーションアダプタを追加することで、Accessなどのマイクロソフト製品やSAPなどのERPパッケージ、コグノスなどのBIツールなどを検索対象にすることができる。アプリケーションアダプタはカスタム開発に対応しているため、必要に応じてBEEPの機能拡張を行うことも可能。


アプリケーションアダプタを利用することで、ERPやCRMなどのビジネスアプリケーションも検索対象にすることができる BEEPの特長

 価格は、導入費・ライセンス料・アダプタ開発などを含め、2000万円程度から。別途、GSAおよびコンサルティングなどが必要。

 同社代表取締役社長の内田士郎氏は、「企業の競争力の元になるのが、情報量とその情報をいかに活用するか、そしていかに早く実行するかという点。今回発表したBEEPは、企業内のすべての情報にアクセスできるようにすることをミッションに、GSAを利用して企業内検索を実現する製品。無限の可能性をもったプラットフォームといえる」と、同社としてはコンサルティングを含めて、企業に対して活用提案を行う考えであることを示した。

 発表会には、グーグル代表取締役社長の村上憲郎氏も出席。「日本版SOX法など、企業内の情報統制を目的とした検索に注目が集まっており、日本においてもGSAは好調に推移している。今回のBEEPの提供により、日本の企業に対して、よりよいソリューションが提供できるように努力していく」と、BEEPに対する期待を述べた。


同社代表取締役社長の内田士郎氏 グーグル代表取締役社長の村上憲郎氏


URL
  ベリングポイント株式会社
  http://www.bearingpoint.co.jp/


( 福浦 一広 )
2007/07/25 18:55

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