日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は7月26日、「ストレージ最適化および統合支援サービス」を発表した。参考価格は約4000万円から。
ストレージ最適化および統合支援サービスは、仮想化技術を活用して、企業のストレージ環境を最適化するためのサービス製品群で、6つのメニューからなる。日本IBMでは、メニュー化することにより、作業項目とその進行方法を事前に確認できるようになるため、想定外の労力や時間を最小限に抑えた、効率的なシステム構築を実現可能としている。
具体的なメニューとしては、1)顧客ストレージ環境の調査と課題、優先順位の明確化を行う「システム計画」、2)ストレージ運用管理やデータ配置、データバックアップ/リストアなどでの要件を明確化させる「システム要件定義」、3)それらのシステム設計に加えて、「IBM SANボリュームコントローラー(SVC)」を活用した仮想化環境の設計、データ移行手順の設計を行う「システム設計」、4)装置やSAN、ストレージ定義の設定やシステム運用構築などを含む「システム構築」、といったものが提供される。さらに、5)顧客のデータ移行環境の構築、移行支援などを手がける「データ移行」、6)「システム動作確認」、もあわせて提供する。
仮想化の中核となるSVCは、さまざまな機種が混在するSAN環境上で、ストレージの仮想化技術を活用した、容量管理の一元化、ストレージ管理作業の生産性向上、共通プラットフォームによるコピーサービスや集中運用管理、といったことを実現する製品。ストレージ使用率が向上することによる、管理コスト削減効果に加えて、ストレージの増大を防げることから、データセンターでの消費電力削減効果までを見込めるという。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20070726001.html
( 石井 一志 )
2007/07/26 12:00
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