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スカイコム、高速・高セキュリティなPDF作成用サーバーソフト |
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SkyPDF Web Serverは、スカイコムが開発したエンジン「SkyPDF」をベースに、サーバー上で高速にPDFファイルを作成するソフト。クライアント側は、新たにソフトなどをインストールする必要なく、利用することができる。単純なPDFファイル化だけでなく、利用者権限を設けての運用や、長期保存に対応した電子署名、暗号化などセキュリティ対策を必要とする企業向けの機能を用意。運用についても、サーバーの稼働状況などを監視する機能を提供し、トラブルが起こった場合には自動的にサーバーを再起動させるなど、管理を容易にする機能が充実している。 価格は企業が社内用に導入する場合で1CPUあたり300万円、ASPサービスとしての提供を行う場合には1CPUあたり、初期導入費用50万円、月額サービス料金13万円。おおよそのめどとして、1CPUあたり400人程度まで可能となっている。同社では2008年3月までに3億円の売り上げを目標としている。 スカイコムは、沖電気工業の社内ベンチャー第1弾として1997年に誕生。インターネット、セキュリティ、ドキュメント管理ソフトの開発、販売を行い、「SkyPDFシリーズ」は150万本以上を販売した実績をもつ。 「日本人の日本人による、日本人のためのサービスの提供と、日の丸ソフトの振興を設立目的として誕生した。現在、主力業務となっているPDF事業は4年前に参入。ソースネクストが販売した『いきなりPDF』の初代製品は、当社がOEM提供したもの。PDFの生みの親であるアドビはコミュニケーションツールとしての活用をメインとしているが、最近ではセキュリティ目的にPDFを利用するユーザーが増え、当社ではこの分野向けソリューション提供に注力している」（荒武捷二社長）。 新製品は、クライアント側には新たにソフト等をインストールすることなく、サーバー側でMicrosoft Officeにより作成した文書をPDF化する。生成スピードを高速化していることが特徴の1つで、「他社製品と比較した場合、2倍から10倍のスピードを実現した」（SaaS/SOAチームリーダーの寺師雄一郎氏）という。 操作方法は、PDF化するファイルを選択し、変換ボタンを押して、ファイルを開き、保存するだけ。「ITに詳しくない人でも、トレーニングすることなく利用できるようになる」（寺師チームリーダー）。
企業での利用を想定し、監視用ソフトを同時に提供。システムの運用状況を監視し、PDF作成ができなくなるなど異常が起こった場合には、自動的に再起動するなど運用管理にかかわる負荷を削減している。 企業が、ドキュメントのセキュリティ対策に注力していることから、文書を開く際にパスワードの入力を求める機能や、暗号化、PDFファイルをメールに添付することの可否設定などセキュリティ対策機能を充実させている。このセキュリティ機能をほかのPDF作成ソフトにはない差別化ポイントとして、提出書類のフォーマットをPDFで提供する官公庁や自治体にも積極的に売り込みをかける方針だ。 先行導入事例としては、自治体の文書管理ソフトバックエンドシステムとしての利用や、旭化成ネットワークスが社内ポータル用に利用している例がある。 同社はこのPDF技術をベースに秋にSaaSサービスの提供を始めることも計画している。「詳細は現時点では明らかにできないものの、米国で他社が提供しているオンラインサービスと、当社のテストサービスを利用してPDF化するスピードを比較してみたところ、文書変換スピードは当社が上回った。正式な発表についても、期待してもらいたい」（清板部長）。 ■ ＵＲＬ 株式会社スカイコム http://www.skycom.jp/ ニュースリリース http://www.skycom.jp/news070727.html
（ 三浦 優子 ）
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