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サイボウズ・ラボ、ユーザーのアクセスログを共有するサービス「Pathtraq」 |
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Pathtraqは、「インターネットでどのページが見られているかが簡単にわかるサービス」（サイボウズの青野慶久社長）。ユーザーがWebサイトを閲覧した場合に、そのアクセス履歴を収集し、PathtraqのWebサイト上で集計結果を公開する。結果をPathtraqへ反映させるためにはWebブラウザ用のプラグインをインストールしておく必要があり、Internet ExplorerとFirefoxの両Webブラウザ向けが用意された。プラグインは同社のWebサイトからダウンロードできる。 ランキングは全サイトの総合だけでなく、一般・社会・スポーツといったカテゴリごと、特定のサイトごとでも確認可能。さらに、Webサイト間のランキング比較や、特定サイトの閲覧者が「前に見ていたページ」「次に見たページ」も確認を行えるようになっている。 サイボウズ・ラボの畑慎也社長は、「現在はソーシャルブックマークがWebページの評価システムとして機能しているが、あくまで行動の一部しか反映されないし、サイレントマジョリティの声が見えないなど、取れるデータが限られている」と指摘。自社サイトのみならず、インターネット上のほかのページについても、広くアクセス状況を収集可能なPathtraqによって、今まで把握が難しかった、アクセス数に基づく情報の収集が容易になるとした。 プライバシー面にも考慮されており、Pathtraqではアクセスの統計情報のみを保存。各ユーザーの行動追跡は一切行わない。またアクセス元のIPアドレスは、スパマー対策のためにハッシュ化されたURLとともに1時間、メモリ上に蓄積されるが、その後に自動で消去されるとのこと。ログ収集機能を、一時的にユーザー自身の手で停止させる機能も備えている。 サイボウズ・ラボでは、今後1カ月で1万人のインストールを目標とする。青野社長は、「一部のGeek層だけが利用するとデータが偏るので、できるだけ幅広い層に使っていただければと思っている」と述べ、広く利用を呼びかけた。なお現在は、プラグインをインストールしなくとも全集計情報の閲覧が可能になっているが、将来的には、ソフト利用者とそれ以外で、利用できる機能に差をつけることも考慮するとのこと。 なお集計されたデータの利用法については、サイボウズでもまだ手探りの状態という。青野社長は、「企業のマーケティング担当者は効果的に使えるだろう」としたが、同社のビジネスでの利用については、「グループには調査データを販売している会社もあるので、面白いデータが集まれば調査データとしてユーザーに還元することも考えている」と述べるにとどまっている。 ■ ＵＲＬ サイボウズ・ラボ株式会社 http://labs.cybozu.co.jp/ ニュースリリース http://group.cybozu.jp/news/07080801.html Pathtraq http://pathtraq.com/
（ 石井 一志 ）
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