株式会社シマンテックは8月10日、ストレージリソース管理ソフトウェアの新版「Veritas CommandCentral 5.0」を発表した。ストレージ利用率の最適化やプロセスの自動化などを実現し、ストレージをビジネス上の目標と結びつけられるという。製品は、「Veritas CommandCentral Storage 5.0」「同 CommandCentral Enterprise Reporter 5.0」「同 Process Automation Manager 5.0」の3製品から構成される。
CommandCentralは、ITシステムのサービスレベルやパフォーマンス、運用管理コストなどをビジネスの視点から管理するための製品。このうちCommandCentral Storage 5.0では、物理・仮想の両環境におけるストレージの利用率を最適化可能で、新版ではVMware、HDS TagmaStore、IBM SAN Volume Controllerを新たにサポートした。CommandCentral Storage 5.0は、業界標準仕様のSMI-S 1.1に完全準拠し、マルチベンダーに対応するAPI契約により各社の製品と緊密に統合されている点も特徴。新版では、富士通、3PAR、HP EVA、IBM DS4x00といったアレイ製品と、NetAppのiSCSI接続に対応し、横断的なモニタリング、レポーティング、アクティブ管理を行える。さらに、HAやディザスタリカバリのための対応アーキテクチャも拡大された。
2つ目のCommandCentral Enterprise Reporter 5.0では、ストレージの利用状況を大局的に把握でき、複数のデータセンターからの情報を収集して、事業部門別や地域別などの切り口でカスタマイズして一元的に表示可能。CommandCentral Storage 5.0とCommandCentral Enterprise Reporter 5.0には、グローバルなビジネスで有効な包括的レポーティング機能が備わっており、ストレージ資産の利用状況とストレージ関連の予算と支出をより緊密に関連付けられるという。
最後のProcess Automation Manager 5.0では、ストレージ運用の効率性の向上や、ストレージのプロビジョニングに要する時間の短縮、サービスレベルの効果的な管理などを行うことができる。
製品のうちCommandCentral Storage 5.0は7月上旬より提供を開始しており、参考価格は735万円から。またCommandCentral Enterprise Reporter 5.0は60日以内に提供を開始する予定、Process Automation Manager 5.0の提供時期は未定となっている。
■ URL
株式会社シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
ニュースリリース
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20070810_01
( 石井 一志 )
2007/08/10 16:59
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