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日本オラクル、CRMを月額料金で提供するSiebel CRM On Demandの最新版 |
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1社で独占するようなチューニング性を実現
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Siebel CRM On Demandは、CRMアプリケーション「Siebel CRM」の機能を、月額料金制で利用できるSaaS型サービス。強力な分析機能や業種別のプロセス、データモデルなどを内包し、カスタマイズ性に優れるのが特長という。 新版ではまず、従来のマルチテナント（リソースを複数ユーザーで共有する方式）に加え、よりシングルテナントに近い運用環境である「プライベートエディション」をサービスモデルに追加した。 同エディションは、新プラットフォームアーキテクチャ「セキュア・マルチテナント」に対応したサービスモデルで、ハードウェアのリソースを動的に割り当てる「Oracle Grid」技術により、データベースおよびミドルウェアを含めた自動割り当てを可能にしたもの。顧客ごとにデータベースおよびミドルウェアを論理的に分けることで、リソースを共有しつつも、ユーザーごとに柔軟なシステムチューニングが行えるようになっている。 アプリケーションビジネス推進本部 ソリューションビジネス推進部 ディレクターの内舘豊氏は、「ユーザーの事業内容によって繁忙期は異なる。従来のマルチテナント方式では、1つのリソースをユーザー数の最大公約数でチューニングするしかなかったので、時期による利用頻度の違いなどに対応できず、結果としてユーザーの利用方法が制限されてしまっていた。セキュア・マルチテナントでは、まるで1社でリソースを独占するシングルテナント並みのチューニング性を実現することで、そうした問題を解決している」と説明した。
インラインエディットとは、記入したデータが一覧表示される参照画面から直接データの編集を可能にする機能。従来Web系のシステムでは、データを編集しようと思ったら、参照画面とは別のデータ入力画面へと遷移しなければならなかった。インラインエディットを利用すると、参照画面上の任意のフィールドにマウスのカーソルを合わせるだけで、変更可能フィールドに切り替えることが可能になる。 アプリケーションビジネス推進本部 ソリューションビジネス推進部 ディレクターの内舘豊氏は、「案件の進ちょくのわずかな変化も反映されていかなければならないCRMでは、データの変更がなかなか手間のかかる作業となる。特に管理する顧客数が多い企業では、いちいち参照画面と入力画面を切り替えながら1つ1つ情報を変更していくとなると、それこそ膨大な手間となってしまう。この機能は、そうした手間を解消し生産性を上げるためのソリューションだ」とした。 一方、カスケードピックリストとは、入力項目に「親項目」「子項目」「孫項目」と関連性がある場合、親項目を入力した時点で、その内容に合わせて子項目の内容をダイナミックに調整してくれる機能。例えば、住所を入力するプルダウンメニューがあったとして、親項目に「東京」を選択すると子項目には自動的に23区などのみが表示され、そのいずれかを指定すると孫項目には指定した区内の町名のみが表示されるといった具合に、内容が連動していく。 上記2つは特に代表的な新機能だが、このほかにも検索機能の強化など多くの機能により、操作性が向上されているとのこと。 アプリケーション統合の実現では、オラクルの異種アプリケーション製品の統合基盤「アプリケーション統合アーキテクチャ（AIA）」により、Siebel CRM On Demand 14と販売から請求までの業務プロセスの統合を可能にしている。 価格は、月額8750円/ユーザー。 ■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 日本オラクルとOIS、CRMサービスをSaaSで提供する「Siebel On Demand」（2006/09/28）
（ 川島 弘之 ）
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