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アクシスソフト、モバイル向けアプリケーション開発／実行環境 |
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メモリリソースを意識しない開発を実現
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Biz/BrowserおよびBiz/Designerは、1998年の製品化以来、第一生命、太平洋セメント、大成建設など550社への導入実績を持つPC向けアプリケーション実行および開発ツール。2004年には、Windows CE向けのモバイル端末向けのリッチクライアント「Biz/Browser for PDA」を投入した実績がある。新製品は、こうした実績をもとに、モバイル開発における高生産性を実現することを目的に製品化した。
FlexViewでは、リソースを最小限に抑えることが可能であり、大量のデータであってもリソースを考慮しない、モバイル機器向けの開発でも同様の環境を実現することができる。 また、日付専用の入力コントロールであるDateEdit、数値入力専用のNumberEdit、マスク文字専用のMaskEditの各機能により、入力部分の制御が可能で、ミスのない入力を可能としている。 第1弾として、8月23日からウィルコムの「Advanced W-ZERO3 [es]」に対応した「Biz/Browser Mobile V3 for Advanced W-ZERO3 [es]」を投入する。今後、順次対応機種を増やしていく予定。 Biz/Designer Mobileは、GUIを利用したビジュアル開発と、スクリプトコーディングによる開発をサポートした開発ツール。CRSと呼ばれる開発言語を活用し、XMLデータの取得および変更を容易にできるなどの機能を持つ。新製品では、パソコン向けアプリケーションソフトと同じ開発環境を提供することで、モバイル端末における開発経験がない開発者でも、これまでと同様の環境で開発を可能とする。 アクシスソフトの永井一美社長は、「デスクトップPC環境では、メモリリソースなどを意識しない開発環境が実現されているが、新製品では、モバイル機器向けにも同様の環境が実現でき、組み込み系の技術者でなくても、開発が可能になるため、生産性を高めることができる。スマートフォンの市場は、Advanced W-ZERO3 [es]が先行予約だけで1万台に達する好調ぶりをみせている。この分野におけるアーリーアダプタ層は約150万人といわれる。その先には、1500万人のインフォメーションワーカーの利用が想定され、在庫管理やグループウェアをモバイル環境で利用する市場がある。当社は、ビジネスモバイル市場を握るために、今回の製品をいち早く投入した」と語る。 また、「法人向けのモバイル市場は、2008年以降伸びていくと見ており、この市場において50％のシェアを取りたい」とした。 価格は、Biz/Browser Mobile V3が3万9000円から、Biz/Browser Mobile for Windowsは、Biz/Browser Mobile V3に標準添付して提供。Biz/Designer Mobileは1開発者ライセンスあたり25万円。 会見では、パートナー企業からのエンドースメントも発表された。 ウィルコムのソリューション営業本部・青木伸大副本部長は、「ビジネスモバイルデータ通信はまだ6年、当社がW-ZERO3を投入してからは2年しか経っていない。ビジネスの利用は、ユーザーも手探りの状況だが、関心は強く、多くのニーズがある。ユーザーにとっては、W-ZERO3の端末の機能よりも、これをどう活用できるかが課題である。今回の製品は、業務アプリケーション、グループウェアとして、自信をもって進めることができるものであると同時に、セキュリティニーズを満たせる製品でもある。これまで通信サービス事業者は、ソフトメーカーとは遠い関係にあったが、今回の製品投入を機に、さらなる協業を強化していきたい」とした。 また、日立製作所ソリューションビジネス事業部新事業推進センタ・堀之北寿明担当部長は、「当社では、これまでにも、Biz/Browser、Biz/Designer、Biz/Browser Mobile for W-ZERO3を販売してきた経緯があるが、今回の製品はスマートフォン市場における開発生産性をさらに向上させられると期待している。セキュアクライアントソリューションやスマートフォンを活用したモバイルソリューションは広がっていく可能性がある。日立は、スマートフォンを自社製品としては持っておらず、また、モバイルアプリケーション開発ツールを持たない。この点ではウィルコムやアクシスソフトと協業し、外出先でも使えるソリューションの実現に取り組む。当社では『協創』という言葉を使っているが、この分野でもパートナー各社と協創していく」とした。
■ ＵＲＬ アクシスソフト株式会社 http://www.axissoft.co.jp/
（ 大河原 克行 ）
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