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サイオス、Google Appsと既存システムを連携するインテグレーションサービス

シングルサインオンやアカウント共有などを実現

代表取締役社長の喜多伸夫氏
 サイオステクノロジー株式会社は8月23日、Google Appsと企業・学校の既存システムとを連携するサービス「SIOS Integration for Google Apps」を発表した。同日より、学校法人を対象に販売を開始する。

 SIOS Integration for Google Appsは、既存のユーザー管理システムとGoogle Appsとの同期や、Google Appsへのシングルサインオン環境の構築などを行うインテグレーションサービス。同社が開発したPhyton版Provisioning APIを利用することで、API対応のGoogle Apps Premier EditionやGoogle Apps Education Editionに対して、シングルサインオンや企業内の既存システムとの連携ソリューションを実現できる。

 同社代表取締役社長の喜多伸夫氏は、「Google Appsを日本大学が採用したが、弊社はその導入支援を行った。その際、Webサービスを法人が利用するのには多くの課題が存在することを実感した」と説明。具体的には、サービスの利用ごとにログインが必要であったり、各サービスごとにIDやパスワードが異なるなどの利用者側の不満や、必要以上の情報を社外に提供しない仕組み作りがほしいといった管理者側のニーズなどがあるとし、こうした問題点をクリアできるのが、今回発表したSIOS Integration for Google Appsであるとした。


提供されるサービス内容 個別ニーズに応じたインテグレーションにも対応する サービス提供手順

 具体的なサービスとして、シングルサインオンシステム、アカウント同期システム、パスワード同期システムなどが提供される。シングルサインオンシステムは、LDAPやActive Directoryなど既存の認証システムを用いてGoogle Appsにアクセスできるようにするもの。アカウント同期システムは、既存の認証システム側からGoogle Appsのアカウント登録・削除を実行できるもの。パスワード同期システムは、パスワード変更を一元化できるもの。そのほか、既存ポータルサイトにログインするだけでGoogle Appsを利用できるようにしたり、Gmailのメールログの取得、Gmailのメールアーカイブなどにも対応する。


シングルサインオンシステム アカウント同期システム パスワード同期システム

 価格は個別見積もり。最小限のカスタマイズで済む場合、数百万円から利用可能。なお、初期費用の20%の年間保守料金が別途発生する。同社では、学校法人を対象に初年度30件の導入を目指すとしている。

 企業向けへの提供について、喜多氏は「Google Apps Education Editionが無償提供されていることから、学校法人の需要が高いと判断し、まず学校法人を対象に展開する。Google Apps Premier Editionは有料サービスでもあるので、仕組み的にはいつでも企業に提供できるがしばらく様子をみたい」と、ニーズが高まってから検討するとした。



URL
  サイオステクノロジー株式会社
  http://www.sios.com/
  プレスリリース
  http://www.sios.com/news/press20070823.html


( 福浦 一広 )
2007/08/23 17:00

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