日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は9月10日、社内システムリソースのパフォーマンスを一時的に増強したい場合に、インターネット経由でオンデマンドにハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境を提供するソリューション「IBM Deep Computing Capacity On Demand(以下、DCCoD)」を発表した。同日から提供を開始する。
DCCoDは、ユーザーが必要とするHPC環境を必要な分だけ、必要な期間提供するソリューション。米国のIBM DCCoDセンター施設に設置されたサーバーやストレージといったシステム資源を、セキュアなインターネットを経由して提供。ユーザーは同サービスを利用することで、業務システムにおける繁忙期など短期間のニーズに対して多額のシステム投資を行う必要がなくなるほか、DCCoDセンター現地スタッフによるサーバー保守、運用サポートにより、自身でシステムをメンテナンスする必要もなくなるため、TCOを削減できるという。
同センターには、POWERプロセッサを搭載したSystem pサーバー、Intelプロセッサを搭載したx86版のSystem xなどが設置され、OSにはWindows、AIX、Linuxを取りそろえる。利用に当たっては、あらかじめ使いたいCPU数と時間を予約する形式。利用するソフトウェアやミドルウェアは、ユーザーが必要なライセンスやメディアなどを一式用意する必要があるとのこと。
価格は、年会費が78万円。利用料が40万3200円から。価格はCPUの種類や性能、コア数により異なり、同利用料は、Intel x86アーキテクチャープロセッサーを32CPUかつ1週間利用した際の参考価格としている。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20070910001.html
( 川島 弘之 )
2007/09/10 11:39
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