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CSK Winなど3社、Sendmailシステムの低価格クラスタソリューション |
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システム停止時のダウンタイムがビジネスに与える影響を考えると、メースシステムの冗長化は重要なものである。その手段としては、メインシステムとは別にシステムをもう1台用意しておき、障害時に手動で復旧作業をするコールドスタンバイと、システム的に常時連動させておき、障害時に自動で復旧させるホットスタンバイがある。ダウンタイムを計れば、当然、ホットスタンバイの方が迅速な復旧が可能だが、「従来のソリューションでは、SAN（Storage Area Network）などを利用した共有HDDが必要で導入費用が高額になる」（CSK Win、営業部長の清瀬友久氏）という問題があった。 今回の3社の協業はこの問題を解決して、安価にメールシステムのクラスタ化を実現するのが目的だ。 クラスタソフトとしては、従来よりサイオスが「LifeKeeper Protection Suite for Windows（以下、LifeKeeper Protection Suite）」シリーズとして、数多くのビジネスアプリケーションに対応したアプリケーションリカバリーキット（ARK）を提供している。今回、LifeKeeperの販売・技術パートナーであるCSK Winが、LifeKeeper Protection Suite専用のSAMS連携キット「SAMS ARK」を開発。これらをまとめて提供するのが、今回のSendmail Cluster Kit for Windowsソリューションとなる。 特長としては、従来の共有HDD型のクラスタ構成にも対応しつつ、2台のサーバーの内蔵HDDをネットワークミラー化する構成にも対応。共有HDDを必要としないこの構成により、ハードウェアコストを削減する。また、クラスタリングに伴う起動・停止スクリプトや常時監視スクリプトを、SANS ARKとしてはじめから提供することで、ユーザー各自でスクリプトを開発する手間を省く。スタンダードタイプのWindows OSに対応するほか、Windows 2000 ServerとServer 2003のように、異種OSバージョン間でのクラスタリングも実現できるという。
なおサイオスでは、同日付けで新版のLifeKeeper Protection Suite v6を発表している。新版では、新たにCDP（継続的データ保護）の機能が追加されており、「データの削除前」などあらゆる時点のデータをリカバリできるようになっている。もちろん今回のSendmail Cluster Kit for Windowsソリューションでは、この新版が利用できるので、HAクラスタとCDPの両方を同時に実現することが可能だ。サイオス、エンタープライズソリューション部の小野寺章氏は、「両者を兼ね備えたソリューションは国内初だ」とアピールした。 3社の今後の役割だが、CSK Winが販売・一次サポートを担当。サイオスとセンドメール両社が各社技術のバックエンドサポートを行うとのこと。 ■ ＵＲＬ 株式会社CSK Winテクノロジ http://www.cskwin.com/ サイオステクノロジー株式会社 http://www.sios.com/ センドメール株式会社 http://www.sendmail.co.jp/ プレスリリース http://www.sios.com/news/press20070910-02.html
（ 川島 弘之 ）
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